赤い服を着たアッ子ちゃんが映るテレビ
今日9月10日は「カラーテレビの日」なんですね。1960年に5局のテレビ局がカラーテレビの放送を開始した日とか。「そんな昔から放送してたんだ!」と、ちょっと意外でした。
私は物心ついて数年は白黒テレビでした。
あ、私の物心って4歳くらいからです。不思議と幼少期の記憶が今もハッキリあるんですよね。当時の友達とか、思い出すだけでも、よっちゃん、まりちゃん、あきこちゃん、ともみちゃんetc・・・覚えています。
テレビに話題を戻します(すぐ脱線する)。
当時、私のお気に入りのアニメは「秘密のアッ子ちゃん」で、白黒テレビのアッ子ちゃんはグレーの顔にグレーの服を着ていました。白黒テレビなので当然ですよね。当時はそれが普通だと思ってたんです。
ある日、私の隣に住むよっちゃんが意外な事を言ったんです!「僕(よっちゃんは男の子です)のうちのアッ子ちゃんは赤い服を着ているんだよ!」と・・・。
「嘘だ!」と笑う私によっちゃんは「アッ子ちゃんだけじゃないよ、テレビに映る人の服はみんな色が付いているんだよ。みーちゃん(私)の家のアッ子ちゃんは、まだねずみ色の服きてるんでしょ?可哀そう~」と笑った。
その日、私は両親に「よっちゃん家のテレビに映るアッ子ちゃんは赤い服着てるっていうけど、どうしてうちのアッ子ちゃんはねずみ色の服を着てるの?私も、赤い服を着たアッ子ちゃんが見たい。(半べそ)」と訴えました。
その時の両親の気まずそうな顔は今も覚えています。2人で苦笑いをしながら、その後、何かを決断している様子でした。
そして、数日後、我が家にも「赤い服を着ているアッ子ちゃんが映るテレビ」がやってきた!服だけじゃなく、自分と同じ肌色の肌に赤い服を着たアッ子ちゃんが映ると歓声を上げたほど感動したのを覚えています。
そして、ねずみ色の服を着たアッ子ちゃんが映るテレビは、我が家から消えました。その白黒テレビは、確か4本脚で丸いチャンネルを回すタイプのテレビ・・・今ではお洒落なレトロテレビです。
まだ壊れていない白黒テレビを、娘の「赤い服着たアッ子ちゃんが見たい」という言葉でカラーテレビに入れ替えた両親、きっと「娘に不憫な思いをさせたくない」という気持ちから決断したんでしょうね。
幼いとは言え、なかなか私の一言は厳しかったのだろうなと思います。これが、私のカラーテレビの強烈な想い出です。
そういえば、幼少期の事を鮮明に覚えている人って内向性の人が多いそうですね。私は、最近の事は(1分前の事も)忘れやすいけど、幼少期の事はかなり覚えています。確かに、私は内向性と昔から言われているので、当たってますね。