H8CALL結成話②〜18最後の夏休み
やまん!遊鬼です!
今回は引き続きH8CALLの結成話について書いてこうと思います。
前回紹介したNUMBレコ発の
LOCALCHAOSから5日後、ユージさんから
1通の連絡が。
それは、『今週の土曜日に沼津行く?』
という内容だった。
俺もTwitterで見てたから知ってたけど、
土曜はBT8Bが静岡県の沼津市でライブをするらしくそれに一緒に行かないかという誘いだったのだ。
俺は断る余地もなく速攻で『行きますっ!!』
と一言。
『ただ、俺今5000円しか持ってないすけど、
大丈夫すかね』
と送るとユージさんから
『ま、ノリで。』
と一言。
俺は何も分からず金もないまま
当時会津の3つ上の先輩で必ずハードコアの
イベントには毎回来ていたアサミさんの運転で
2日後、土曜の朝7時に郡山のユージさん宅に
向かった。
当時ビハインドはユージさんが乗っていた黒のステップワゴンで遠征をしていたので、車を乗り換えてユージさんの運転でメンバーとの
集合場所まで向かった。
車内では90年代のヒップホップサウンドが少し小さめのボリュームで流れていて超寝不足そうなユージさんが目を擦りながらタバコをふかし運転している様が高校生の俺にはとても渋く感じた。
集合へ着くと、みんなが待っていて急いで機材を積み車に乗り込んだ。
BT8Bのメンバー5人にアサミさんと俺。
そこに機材、荷物を積むとかなり窮屈にも感じたが高校生の俺はワクワクドキドキでそんな事全くストレスに感じなかったし大人の遠足見たいな気がして内心、心が爆踊りしてた。笑
高速に乗る前に軽めの朝飯とタバコを買いにコンビニに寄った。
俺はその頃ずっと親父の影響でずっとマイセンを吸ってたのだか、
当時ビハインドのメンバーは
みんなechoを吸ってたので
みんながecho吸ってるとなんか
カッコ良く見えるし安いし、俺はサンドウィッチとecho二箱とコーラを買った。
行きの車では前回の打ち上げで話していたのでBT8Bのメンバーとも話しながら楽しくドライブを堪能していた。
しかし、NYから帰ってきたばかりのタクマさんとはまだ面識がなく車の中が初対面だった。
三列シートの真ん中に俺が座っていて、
後ろにタクマさんとシゲキさんが座ってて、
シゲキさんが『こいつユーキっつうんだよ!
タクマ初めてだべ?』と言ってくれたので
俺は後ろを振り返り挨拶。
タクマさんは数秒黙った後に、
『ハードコアで1番何が好き?』
と一言。
俺はその頃ハードコアバンドとか、国内のバンドもほぼ知らなくてなんて答えよ〜とテンパリながら、
『Irateです。』
と一言。
タクマさんは
『へー。』と言ったまままた黙ってしまって。
今だから話せるけどあの初対面はめちゃくちゃ怖かったす。笑
けどその数分後にシゲキさんが、
『ユーキ!今ちょうど11時34分だぞ!』
って言ってくれたんだけど俺その時NewYorkMetalのアルバムしか知らなくて
なんとも言えず変な空気になったのは
今思い出すとめちゃくちゃ笑えます。笑
そんなこんなで沼津に到着。
海がすぐそこでとてもいい所。
とりあえず機材を運びにハコの中へ。
因みに今回がなんのイベントかと言うと、
フライヤーがこちら。
またしても、物凄いメンツ。笑
我ながら夏休み初日から1週間以内に前回のLOCALCHAOSと今回のこのメンツを観れるなんてほんと引きが強いなと思う。
バンド数も多くこのメンツだから当然客も沢山いて、確か昼過ぎ頃からやってたから真夏の日中から路上に人が凄くて。
ハコは階段上がって2回の所なのだがこの人数入るの?って感じの狭いハコで、
1バンドが終わる毎にハコからみんな飛び出て外の空気を吸いに行く感じだったのを覚えてる。笑
これ夜まではやばいな〜とか思いつつも若かった俺はとりあえず全バンドフルモッシュで
Tシャツちぎれるまで暴れてました。笑
実はこの日が県外のハコに行くのは初めてで、
しかもこんなハードな企画やばすぎっしょみたいな、絶対誰よりもフロアでかましたる思いながら日が暮れるまでモッシュしまくりました。
ラストのバンドが終わり外の離れた駐車場に足ガクガクで向かい、横になると謎の達成感で満たされまくってました。笑
もう人生であれ程モッシュすることないんじゃないかな笑
疲れ過ぎて暫く動けず横になっていると、
海の方から花火が上がった。
それから何発もの花火が上がるので、へとへとの身体に鞭を打ち歩道橋の階段を登るととても綺麗な花火大会が行われていた。
調べると名前とかは覚えてないがめちゃくちゃ有名で大きい花火大会だと知り、これまた引き運がいいなとガッツポーズ。
歩道橋の上で撮った写真に
『沼津なう。』と一言添えて
当時気になってた女の子へ送った。。
その後ハコに戻り、みんなで打ち上げへ。
座敷の鉄板焼き屋に行ったがどこへ座ればいいか分からず迷っているとタクマさんが
『俺の横来いよ』と言ってくれて座った。
今朝の挨拶以来殆ど喋ってなかったので
どう話せばいいか分からずちょっと気まずかったが、逆にタクマさんは多分何も気にしていなかった。笑
その日の打ち上げでは一度も席を立つ事なく
タクマさんと話たのを覚えてる。
まだ当時の俺はビハインドが好きなだけで他の国内のバンドやNYHCのバンドも知らず、
そもそも『NYHC』と言うモノ自体も知らなかったが、タクマさんが色々教えてくれて後で全部USBにデータ入れてくれると言う約束までしてくれた。
そして打ち上げが終わり、宿へと向かう。
俺は全く状況を未だに理解していないのだが、
凄い豪邸で1泊させてもらった。
多分現地の方の誰かの家だったと思うのだが
天井も吹き抜けで広くてとても豪華な内装。
しかも自由に使って良いとのことでそこで二次会が始まった。
俺は疲れ切って寝る事にしたが、シャワーを浴びながらこれから遊び続ければもっと楽しくなるだろうと確かに確信していた。
2日目は現地の方に同行してもらい街を案内して頂いた。
この上ないくらい楽しかったし、一緒忘れない夏休みの思い出になった。
帰りの車内はみんなクタクタで各自リラックスしていた。
すると後ろに座っているタクマさんからYouTubeのURLが1通、無言で送られてきた。
家に着き、思い出に浸りながらタクマさんからURLが送られて着ていたのを思い出した。
その動画を観た後、この1週間で体験、体感した事も含めて
必ず自分もNYHCみたいな、そしてBT8Bのようなバンドを組もうと決心した。