幽霊に逆立ちをさせる方法
脚が無い幽霊の発端は円山応挙の絵である(俗説とも言われるが)。歴史的側面の話はさておき、存在として幽霊の脚が透明で或るとする。
関心を最もひくのは、透明化は重力方向へ発生しているのか、脚に発生しているのかという点だ。
実際問題確認方法自体至極簡単では或る。幽霊を逆立ちさせたら、脚が透明のママか、手が透明かを見ればヨイ。
問題点は、幽霊にどの様に逆立ちさせるかである。みなさんの中にも逆立ちが出来ない人が多数おられるだろう。それならば、あの世には逆立ちできない幽霊が多くいるはずだ。そもそも逆立ちできない幽霊にはどうやっても逆立ちはできない。能力として逆立ち出来る幽霊を見つけ出さなければいけない。
そして、どうにかして幽霊に逆立ちをさせるかである。ここで明確な怨念をもった幽霊はうまくいかない。かの存在は本業で必死なのだから。ここで重要なのはサービス精神が旺盛な幽霊である。人を恐怖させるにはどんな手を使ってもよいという幽霊が必要なのだ。
もし、あなたが逆立ちができそうでサービス精神が旺盛な幽霊と出会ったら何をするべきか。それは、幽霊が前傾姿勢になるたびに過剰に驚いてほしい。かの存在は、サービス精神が旺盛がゆえにさらに前屈み、さらにさらに。
あとは、どこかが透明になっているかを確認すればいい。手と頭が透明になっていたら、奴らはこちらが見えない上に追いかけることもできないから逃げるのは簡単だ。
そうじゃないなら、どうしようか。
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