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竹炭作りとタケノコ掘り(北総クルベジ)(2024年4月)

2023年4月に千葉県佐倉市にて、竹炭(バイオ炭)作りとタケノコ掘りなどをするイベントに参加してきました。

いやー!炭づくりはもちろんのこと、竹を割ってランチのお皿にしたり、皆でタケノコ掘ったりと、マジで有意義な時間でした!

これまで日本ではバイオ炭作りの現場を見に行ったことはあれど、作る作業をしてないので、参加してみました。(ちなみに、アフリカやインドでは経験あり)

本イベントのFBページはこちら

・イベントサイトはこちら

北総クルベジ 、ももクリ佐倉、結び合い農園のイベントでしたー 

竹林整備リレー

過去3年を通してやっていて、今回で10回目!佐倉の竹林を皆で整備しよう!ってイベントです。
10回も継続しているのすごいですよね!!

10名くらいの参加者?って思ったら、50名以上参加している大規模なイベントでしたー。家族連れも子供たちもたくさん!

竹ってめっちゃ成長が早いんですよね。。
この時期(ピーク時)だと1週間で1m近く伸びたり。。
竹の成長が早いのは、樹木(木)ではないから。竹は木と草の中間の生き物。
(学術上は、イネ目イネ科に属するので、稲と一緒。竹笹とくくることもあるが、別物だったり)

放っておくととんでもなく成長する。
さらに地面に大きな根を張るので、放っておくと近隣の田畑などに侵食します。

こんだけ成長が早いので、竹林の整備は大変。。
切っても切っても生えてくるし、密になるので切るのも大変。
切り取った大量の竹も使い道がなく。。

竹炭づくり

午前中は、切り取った大量の竹からバイオ炭を作る作業。
ここでは、開放型の窯で、火をつけて、火の中にガンガン竹や枝を放り込んでいきます。

温度調整が大事で、緑の竹は水分が多いので温度が下がる。
乾いた茶色の竹や木の枝は水分量が少ないのでよく燃える。
温度が低いと燃え残りが出ます。

燃焼と炭化、熱分解

燃焼と炭化って何が違うの? って疑問が出そうなので、軽く補足します。

燃焼とは有機物(C)が空気中の酸素(O2)と触れて、CO2になり大気に放出され、灰になること。空気があるから好気性。

熱分解とは、有機物(C)を空気を入れずに熱を加えることで、有機物が固形化したものが炭。空気がないから嫌気性。

炭化は熱分解ではあるが、今回のようにオープンな開放型で行うこともあり、どのくらい空気を入れるか?で炭化の方法は変わります。

近代的な炭化炉だとなるべく空気を入れずに熱を加えるので炭素含有量は増えます。昔ながらの窯や伏せ焼きでも灰成分は多くなるけど、炭はできます。

いやー、短時間でも結構疲れます。
重い竹や、嵩張る枝を持って、熱い炎の中に放り込む。
昨日は天気もよかったし、炎も熱いし、夢中でやっていると水分不足になる。

ガンガン燃やしていくと、下の方は空気が入らない構造になっているので、炭化されていく。そこが炭として残ります。
燃えるものがなくなったら、上は灰で蓋がされて炭化。



最期に水をかけて消火して、掘り起こすと炭が出てきます。
今回は人数も多かったようで、最終的に2トン近くの竹炭が出来たようですー。以下の窯が2つ分ですー

作業の途中でアイスタイムがあり、ガリガリ君の配給があり、マジで天国でした!
あの中でガリガリ君はホントに神!

タケノコ掘り

炭が出来上がるまでに(&お昼を待つ間に)、タケノコ掘りへ。
大学の先生が調査で管理しているサイトの隣でタケノコ掘りをしました。

この研究もおもしろくて、竹林に関わるGHG排出量・吸収量の測定。人の手が加わった・加わってない竹林、竹林業としてのLCAの測定なども。
タケノコもたくさん採れましたー。
僕は電車だったので、2本だけ持ち帰り!

竹の器

エコなイベントなので、使い捨て皿ではなく、各自食器を持参するスタイル!
なんだけど、せっかくなので、竹を切って、半分に割って皿にしてみました!


スープも竹筒をコップ代わりに使うと良い感じ!


めちゃ映える写真に!

手作りランチがめちゃ美味い!

いやー、ランチがめちゃうまい!!有機で作った新鮮な食材。
労働したのもあり、何度かお替わり!

バイオ炭を取り出して、蒸し焼きにしたタケノコも美味です!


手作り醤油

醤油は昨日搾りたてとのこと。
醤油の搾りかす(醤油味の大豆と小麦)をご飯に混ぜるのも美味い!

緑とタケノコの浸しに、醪(もろみ) を和えるのも美味です

※もろみ は、醬油製造工程の中間物で、原料(小麦や大豆)を発酵させたもの。

もろみを搾ると液体の醤油になり、残った固形物が上記の醤油カスになる。
余談だけど、醤油のルーツは、中国から伝えられた、 #ひしお (比之保)。
材料によって肉、魚、野菜を使った比之保があるけど、醤油の元祖は、穀物(大豆や小麦)から作った、穀比之保。漢字が変わって、醤(ひしお)になった。ひしおの絞った液体(油?)が、醤油。
ちなみに、ほぼ同じ材料で味噌。
味噌は固形培養に対して、醤油は液体培養。
味噌の元祖は、#未醤(みしょう)。”ひしお”になる前(未)のものだからと。

袋詰め

水で消火した後に、掘り返して、出来た炭を袋詰め。
これは重労働ですねー。。

少しだけお手伝いしましたが、、普段、肉体仕事をしていない(&腰痛持ち)の僕では全然戦力として役立たなかったです、、、苦笑

家からそんなに遠くない距離で、楽しい体験をさせてもらいましたー!
竹のように炭素含有量が大きい固形物だと、こういう焼き方でも、灰分も少なくて炭としても有効なんですねー

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Jun Ito
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