哲学の本を読んで感じたこと
哲学に関する本を読んだ。
読み終わり感じたことは、
自分を失い、自分を得た
ということ。
自分が大切にしている価値観というものは、自分がこれまで過ごしてきた環境や経験に大きく依存する。
そして、今、自分がしている行動は、この資本主義社会という大きなシステムに則ったものである。真に無の状態からの自分らしさ、自分が本当にやりたいこと、欲しいものなどありえないということ。
そう思うと、自分が失われたような気がして、寂しさを感じた。
でも、これまで過ごしてきた環境、大切にしている価値観を自分らしさだと受け止めて、本当に自分が幸せを感じることはなんだろうか、ということを考えるようになった。
世界にはたくさんの商品やサービスが溢れている。だから、どれもよさそうに思えたりもする。
だから、自分が何を軸に意思決定をするかがポイントになってくると思う。
人から
「これ絶対に買ったほうがいいよ!!マジで!!」
と言われたときにどういう対応をするか。
「そこまで言うなら買う!」
という人もいるだろうし、
「ちゃんと自分にとっての良さが分からないと買わない!」
という人もいるだろう。
また、それぞれの意見を持っている人は、異なる考えをした人に
「人が本気でいいというものを疑うなんてチャンスを逃している!見切り発車でやってみたほうがいい!」
「ちゃんと考えてからでないと選んではいけない!たまたまよかったということはあるかもしれないが、大きな損害を被ったら取り返しのつかないことになる!!」
というように感じるのではないだろうか。
確かに、どちらの意見も正しいと思う。
そこで大切なのは、それぞれの意見を聞いて自分がどうするかだ。
最後は、自分が決める。
それなしに、周りに流されると、
「あの人がこれがいいと言っていたから~~」
「みんながいいねしていたからいいと思って~~」
というようになってしまう。
あの人の意見を参考にして、自分が最終的にいいと思って決めた。
もし、それがだめでも最終決定をした自分に責任があるというように、自分で決められるかが重要だと思う。
川原満雄という人間はそう考えるし、そのように考え行動した方が幸福度が高い。
しかし、これは人によって千差万別だと思う。
良い・悪い
という判断の仕方ではなくて、
そう思う・思わない
という判断の仕方が気持ちいいなと僕は思う。
自分自身は、自分と同じ考えだけしか受け入れない、のではなくてたくさんの意見、様々な視点からの意見を知りたい。
異なる意見を持つ人が、どういうことを思うのか、どうしてそう思うのか。
それは実際に経験した人でないと分からないから無駄だという考えもあるだろう。
けど、分かろうと努めたい。
だって、僕は、たまたまそのような環境で過ごしてきたから形成された僕であり、僕と全く同じ人生を経験した人はいない。
そこで自分の世界を閉ざすのではなくて、もっとも広い世界を見てみたい。
そうして、相手を完全に理解することはできないまでも、少しでも分かることができるように努め、自分自身ができる範囲でその人にとってプラスになれる存在になれたら最高だな~と思ったり、
楽しそうなことにチャレンジしてみたいと思ったり、
自分がする決断一つ一つを自分の意思決定でしていきたいと思うのである。