【神奈川のこと6】ジャーマンベーカリーのケーキ(横浜市中区元町)

明日、誕生日なので、このことを書く。

昭和50年(1975年)前後、横浜に住んでいて、しばしば元町に出かけた。

ジャーマンベーカリーという、1階がベーカリーで2階がレストランになっている店があった。

その1階にはいつも、デコレーションケーキが展示してあった。

それは、船の形をしていたり、ピアノの形だったりしていた。

いつも見とれていた。

誕生日に、ついにその夢が叶った。

確か、船の形をしたケーキだったと思う。

そりゃもう、嬉しかった。

あのショーケースに展示されていた憧れのケーキが今、目の前にある。

自分のためにあるのだ。

しかし、あまり食べられなかった。

バタークリームが子供の自分には、重すぎた。

今なら、苦いコーヒーでも飲みながら、きっと美味しく食べられるはずだ。

嗚呼、もう一度、ジャーマンベーカリーの船の形をしたケーキが食べたい。


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