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もし無人島に一本だけカセットテープを持っていけるなら その11

もしも無人島に行くことなって一本だけカセットテープを持っていけるならどんな曲を入れるか?という妄想から始まりました。
ここからはB面です。
B面という概念がいまの人に伝わるか不安ですが。

B−1「All My Loving」福山雅治(1993年)

以前も書いた通り、カセットテープ編集では特に1曲目とラストにこだわるわけですが、B面1曲目は福山雅治のアゲアゲの歌を選びました。

この歌は1990年代の空気をよく表しているなと。
「出来たばかりの 僕のカセット 聴かせてあげるよ」
あの頃(1990年代)はカセットテープを編集してドライブして気になる女子に聴いてもらう、というのがあるあるだったんですよね。
カセットテープ、レンタルCD、カーオーディオ(またはカラオケ)というのが一つにつながっていたのが90's後半の音楽シーンで、その風景をダイレクトに表していたのがこの歌だったなと。
今になってみれば「聴かせてあげるよ」なんて、なんと上から目線なんだと思わなくもないですが。。
でもカセットテープ編集(とそれを支えるレンタルCDショップおよびカラオケボックスの流行)は、80年代〜90年代始めの文化だったのではないかと。
バブルが弾けて、お金はなくとも創意工夫で楽しもう、そんな姿勢も見え隠れするなと。

カセットテープといえば、MANISHの名曲「もう誰の目も気にしない」にもこんな歌詞があります。
「助手席に散らばった 君のカセット聴くほどに 愛しさがこみあげる」
(残念ながらMANISHはSpotifyに入ってないのですが。。)
カセットテープをどう編集するかに、その人の個性が現れていたんだとと思うんですよね。

さて、個人的には、福山雅治の歌は90年代のちょっとチャラい感じの歌が好きです。
「MELODY」(1993年)「Message」(1995年)「HELLO」(1995年)とか。

「櫻坂」(2000年)以降、すっかり名曲ヒットメーカーになってしまった感がありますが(それはまた素晴らしいことなのですが)、私はあの頃の福山雅治が好きだなあと。

1990年代初頭は、トレンディな俳優が歌手としてもヒットを飛ばす、というのが定番になってきた頃でした。
これはカラオケブームとも関係してるんだと思うんですよね。
俳優さんの歌う歌は、基本的に歌いやすい。そんなに難しくなく、それていて盛り上がるという。
私は大学生になってからカラオケボックスを知ったクチですが、最初の頃は織田裕二の「歌えなかったラヴ・ソング」(1991年)の取り合いだったなと。

あとは江口洋介「恋をした夜は」(1992年)とか。

いやー、こうやって90'sのラヴ・ソングを並べていたら、久々にカラオケに行きたくなりました。
無人島関係なくなっちゃった、という話ですが。


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