小比類巻かほる(Kohhy)を語りたい その21
小比類巻かほる(Kohhy)好きな私が編集したSpotifyプレイリストに沿って、小比類巻かほるの楽曲への想いを語ります。
今回はKohhyらしいフレーズが特徴的な3曲を紹介します。
46「コントロール」(1992年)
19枚目のシングル。アルバム「FRONTIER」にも収録。
Kohhyの歌には、ちょっと物騒というか、治安があまりよろしくないエリアでたくましくサバイブする若者、みたいな設定がしばしば見られます。
ただそれが日本ではなく、ニューヨークとか海外っぽさを感じさせるのがKohhyらしい。
他には「セキュリティの口笛」(Holly Night)「ガレキの路地」(MOVING ACTION)といったフレーズが思い浮かぶところです。
あと「非常階段へと通じるドア」(リスペクト)は比喩なのだと思いますが、感覚は通底するものがあり。
自分を取り巻くシステムから解放されたい、と書くとベタな感じもしますが、ワードセンスが独特で、そこにKohhyワールドがあるかなと。
この歌の2番のサビ「素敵な取引しようよ」も、なかなか独自路線のフレーズだと思います。
47「MIRAGE MIRROR」(1991年)
アルバム「silent」収録。
イントロの長さが特徴。イントロの中で2回くらい、歌が始まりそうで始まらないという焦らされ感。
バンドメンバーとしてはたまらんだろうな、というカッコよさなんですが。
ライブでも重宝されている曲という印象があります。
私がこの歌で好きなのは「SILENT FICTION」というフレーズなんです。
静かな虚構。
「すべてがSILENT FICTION」と言い切る世界観。
悲しい出来事も傷つくことも、すべては静かな虚構なのだと。
そのことを知ることで、「悲しみは 優しさに変えられる」と、この歌は伝えてくれています。
48「ハートのパレード」(1998年)
アルバム「Hearts On Parade」収録。
この歌のタイトルとアルバムのタイトルがちょっと違う(アルバムは複数形)のが洒落てるなと。
パレードってよく考えると昼間のイベントなんでしょうが、この歌は夜のイメージ。(「イン・ザ・ナイト」って歌ってますし。)
最近、Kohhyが敬愛していたプリンスの追悼本にKohhyのインタビューが載っていると知って買ってしまいました。
その中でプリンスの好きなアルバムについて聞かれて「パレード」と回答しているんですよね。
今更ですが、このアルバムのタイトルもプリンスにインスパイアされたものなのかなと思ったりしています。
とは言え、「ハートのパレード」は良いフレーズだなあと。
自由、解放。
自身を取り巻くしがらみや思い込みから、みんな自由になっていこう。
そんなKohhyのメッセージが伝わってくるタイトルだと思います。
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