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【沖縄→北海道】沖縄本島一周へ 02

日常使いしている110ccのSD号で、沖縄から北海道まで6泊7日で走りきる? 机上では大丈夫そうなので、実際に走ってみました。……鹿児島行きのフェリー乗船前に、リハーサルとして沖縄本島一周へ。まずは那覇から、本島最北端の辺戸岬を目指しました。

早朝那覇を出発。クルマ社会沖縄の首都圏渋滞を避けるためです。曇空でも気温は20℃ほど。最初の目的地、恩納村に向け国道58号を北上。着替えやカメラ、GoPro等の機材一式、3リットルの予備タンクまで積んだSD号はさすがに重い。雨具すべてを入れた防水バッグをフロントに積んだので、ハンドリングも粘りに粘ります。

恩納村を目指したのはバイカー春秋 プレ創刊号の特集「沖縄二輪物語」で取材させてもらった『シーサイドドライブイン』があるから。オーナーの趣味で、店内には懐かしい国産名車が展示されていて、沖縄バイカーに人気の店です。

店内にはKAWASAKI KH400やHONDA CB400 Fourが

『シーサイドドライブイン』でいただいたのはカツカレー。この黄色がとてもいいですね。海を見ながら贅沢な朝食となりました。タコスボールやスープも好きなメニュー。ビーフカツサンドもおススメです。

『シーサイドドライブイン』のカレーライスは器もグッド

『シーサイドドライブイン』の次は『A&W 名護店』です。ここも沖縄バイカーに人気で、晴れた日曜朝にはたくさんのバイクが集まります。その日はルートビアフロートデーでした。『A&W 名護店』も24時間営業。ちなみに最寄りのバス停「世冨慶」は「よふけ」と読みます。

ルートビアフロートデーにはルートビアがもれなくこうなります
日曜朝のA&W名護店と隣のファミマはこんな感じに

名護を過ぎ山原(やんばる)に入り、国道58号をさらに北上。だんだん晴れてきて北上しているのに暑くなってきました。『A&W 名護店』でサーモスにクラッシュアイスをもらったのは正解でした。国頭村にさしかかると国道沿い、大量のバナーがはためいています。

お昼は国頭港食堂で地魚フライと刺身の定食をいただきました

バナーには「ちばりよー! 宇良関」とあります。沖縄出身の力士では美ノ海(ちゅらのうみ)が有名ですが、宇良関も? その「?」は、昼飯に立ち寄った国頭港食堂で氷解しました。宇良関のお父さんが国頭村出身で、宇良関の国頭応援会もあるとのことです。

全長1,960mの古宇利大橋を渡り古宇利島へ。

やがて人家もまばらに。本島最北の辺戸岬に向かい、国道58号沿い最後の給油所と思われる奥間給油所に寄ります。114.3kmの走行距離に対し、給油量は2.28ℓ。フル装備でもリッターあたり50km以上走ることがわかり、ちょっと安心しました。

SD号のナンバーを見た給油所の女性から「逗子からですか、船で来たんですか?」と聞かれました。女性は以前横浜に住んでいて、鎌倉や江の島、逗子、葉山にはよく出かたとのこと。自分は飛行機で来て、宗谷岬を目指すツーリングの予行演習で今日は本島を一周している、と説明するのも不粋な気がします。確かにSD号は船で来たので「そうなんです」とこたえ、給油所を後にしました。

本島一周、北部の山原はクルマがまばらでストレスはありませんが、走行中吹き寄せる熱風は、熱中症注意のレベル。旅本番前は体力温存すべきだったかな、とじわじわ後悔し始めつつ、SD号は辺戸岬に。気温は27℃を超えました。 (つづく)

――この沖縄 喜屋武岬から北海道 宗谷岬への6泊7日旅の全貌は本誌特集「走って走って日本縦断記」でお読みいただけます。とにかく目まぐるしく慌ただしく、時に均一化進む郊外景色に自分自身を見失うことも……。旅は2022年5月、スタートした喜屋武岬の気温は27℃、ゴールした宗谷岬は6℃台でした。

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出典:バイカー春秋 創刊4号


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