【微住の基本】 地域に携わる“ゆるさと”探しの旅/與地區同心協力,創造屬於自己的”緣鄉"
【微住】
(日本語:びじゅう/中国語:ウェイズー)
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「微住」は、観光でも移住でもなく、地域に暮らすように1~2週間程度、地域に携わりながら“ゆるさと”探しの旅。田中が台湾の雑誌『秋刀魚』と日台コラボで出版した福井ガイド本「青花魚(さば)」のコンセプトとして提唱がはじまり。微住の考え方は「美しいテリトリーづくり」「地域のタメづくり」「一期三会以上の関係づくり」を3本の軸としている。
<1>特定の人への地域の余白で、美しい“テリトリーづくり”
▲微住ちゃん(作:Debbie Huang)
比起完美的觀光景點,微住讓地方平時不對外展現的一面,甚至是有點缺陷的一面,都有可能轉變。為微住者們愛上地方的獨特魅力。 有別於既有觀光,微住的「當地參與體驗型」旅行,讓來自外地的微住者也能在家鄉之外,有一個
特別的因緣份而生的「緣鄉」。
不特定多数に向けて地域を開くのでもなく、完全な閉鎖でもない、美しく正しい“テリトリー”づくりの考えを持ち、特定の人が関われる余白をつくりましょう。
そのため受け入れるエリアは県や市単位ではなく、町や商店街くらいのサイズに絞ることで、受け入れる側も自分ごと化し、町との関係や住民同士のつながりもより明確に見える化します。
<2>在地人× 微住者 我們彼此製造"益於對方"
地域間での役割や所在を生む”タメづくり”
有別於既有主對客的單方面盛情款待,而是創造一個主客雙方的「雙向盛情款待」;有別於既有物品或是體驗的販售,而是消弭主客界線,在地人與微住者的創意和力量相互加 乘,讓微住者也能成為當地的一員,形成一個互利雙贏的地方合作體。
従来の観光では旅行者は一方的におもてなしを受けるのが当たり前でしたが、微住中はホストもゲストも関係なくおもてなしし合うことでお互い良い“負荷”価値を生みます。地域の生活資源と微住者の力をかけ合わせ、地域のタメをつくり合う、本来あるべき地域の暮らしの体験を。微住者の地域内での役割や所在が生まれることで、ぐっと地域を“自分ごと”に感じ、地域のファンになっていきます。
<3>一期三會以上的關係
"一期三会以上の関係づくり"
藉由微住,打破主客關係,主亦可成為客,互相到雙方的城鎮,交換打開地方之心的鑰匙。如此的 「關係創造」,將成為無法被複製的地方財產。 比起既有強調「一期一會」的單點式偶遇,微住計畫將創造長遠地、持續性地「一期三會」以上的面性關係。
単発で完了型の観光ではなく、完了しない旅と完了させない関係性へ。受け入れ側が次の微住者となり、相互に行き来し合う一期三会以上の関係づくりこそ、有事をも耐え抜く強固な関係になっていきます。そしてその関係づくりのフィールドは国内だけに絞らず、国外にもあなたのゆるさとの可能性はあります。
「微住」ってどういう旅なのか?
微住を一言でお話すると「地域に携わる、携わらせる“ゆるさと”づくりの旅」です。“ゆるさと”とはこれまた私の造語で、自分が生まれたふるさととは別に、自分から関係を育んで作るホームを“ゆるさと”と呼んでいます。
台湾ではふるさとを日本語と同じく「故郷」と書くので、それに対してゆるさとのことを“ご縁”の縁を使い「縁郷」と表しています。
僕にとって“ゆるさと”が台湾の各地にあるように、旅を通して特定の地域と深い関係づくりしていくのが微住です。
自分だけのとっておきの関係を持った“ゆるさと”欲しいと思いませんか?
そして観光都市ではない地方は、国内での移住定住希望者に対しても、そ
して台湾をはじめ次なる海外からのインバウンド旅行者にも、ゆるさととして地域を開いていくべきだと思います。
そこを国内国外で分ける必要はないんです。
では微住者はどのようにして地域に携わるのか。
その地域でいかに地域の皆さんと同じように暮らせるか。その体験ができるかがポイントです。
まずは滞在日数。これまでの一般的な旅行に比べると少し長め、1週間以上がおすすめです。
時間に余裕があることで、のんびりと地域を巡ったり、地元ならではのディープなグルメを楽しんだり、近隣の観光もじっくり楽しむことができます。
しかし少し長めに滞在してもらいたい理由はそれだけではありません。
どうしても地域側も最初の数日は格好をつけて自分たちの色々なイイものを出して来ますが
数日経ったあたりからネタがつきて、地域の普通の暮らしが姿をあらわします。
実際青花魚を製作した微住の際も、台湾のみんなに当時を振り返ってもらうと
1週間目が終わったあたりからがぐっと地域の人との距離も縮まり、お客さんという感じがお互いになくなり、特に楽しかったと話をしていました。
さらに地域の「暮らし」に入っていく方法があります。
それが先ほどお話した地域の「隙」の話につながります。
キーワードは「タメづくり/タメ消費」です。
従来の観光では旅行者は一方的におもてなしというサービスを消費によって受けます。観光客はお客様です。
ですが、微住ではホストとゲストの関係をできる限りなくし、お互いが地域のタメ、地域の皆さんのタメ、そして微住者のタメと、おもてなしをし合います。
それをタメづくり/タメ消費と呼んでいます。タメづくりをし合うことで、地域間での役割やゆるい責任感、地域での居場所が生まれてきます。
人は不思議とただただおもてなしを受けるよりも、自分の手や足を動かしたり、汗をかいたりすること、そしてそれが誰かのためになることでその時の思い出は長くそして深く記憶に残るものです。
そして地元の人たちともより仲良くなります。
従来では、受け入れる地域も自分たちの内側は見せずに表面的な“カッコイイ”要素だけを観光として見せてきましたが、
実はその内側、隙を見せてあげることで体験の幅や深さが変わります。
旅行者もこれまで旅行先でいかに楽して便利に効率よく旅することが良かったかもしれませんが、
実は良い意味で負荷がかかることで、そのことが自分ごとになり、その地域へ情が生まれ、その地域が自分ごと化していきます。
そのことを一般的な付加価値ではなく、負荷価値と呼んでいます。
決して便利で楽でもないこの負荷こそが地域ならではの“暮らし”には存在し、
これまで地域が見せてこなかったそんな負荷を体験してもらうことが微住ならではの付加価値の1つとなります。
日本語では「楽をする」と「楽しい」は同じ漢字を使います。
ですが、台湾では楽をするは「方便」、そして楽しいは「開心」と書きます。「方便」と「開心」は別物です。
微住ではその微住者の心を開くと同時に、地域側の「心」も開いていきます。
「微住」到底是什麼樣的旅程呢?
要用一句話來說明的話,就是「與地區同心協力,創造屬於自己的”緣鄉(YURUSATO)”」
"YURUSATO"原本是我創的詞語,就是除了自己出生長大的故鄉以外,能夠自己去培養和地區以及他人的關係,這樣的地方我稱之為"YURUSATO"。出生長大的地方,台灣和日本都一樣寫「故郷」,相對因緣份而結交的地方則寫作「縁郷」。
就像我的「縁郷」遍佈台灣各地一樣,透過旅行和特定地區締造深入的關係,就是微住。
台灣的大家會不會也想在日本找到和自己有特別關係的「縁郷」呢?
我認為像福井這樣非觀光都市的地方,對於國內的移住定住者,對於以台灣人為首的海外旅行者,作為「縁郷」都應該積極開放,不需要分國內外。
那微住者該怎麼和地區有所交流呢? 在當地能夠和當地人一樣生活到什麼程度,才是這個體驗的重點。首先是停留當地的日數,目前為止設定比一般旅行還要久一點,建議要留一週以上。如果時間上許可,悠閒的在當地遊覽,吃一些深入當地才能享用的地方小吃,也可以到附近鄉鎮觀光。
但希望大家逗留久一點並不只是這些理由。
特別因為當地人也是在最開始幾天會為了表示好客,努力拿出很多好東西,過了幾天可能也沒梗了,便會回復平常生活的姿態。
實際上在編製《青花魚》的微住時,請秋刀魚編輯部回想當時,他們也說大概在第一週結束之後,他們和當地人的距離變得很近,感到彼此沒有客人和主人的分別,那時感覺特別開心。
但還有更能貼近當地「生活」的方法。這就連接到剛才說的「空隙」部分。
關鍵詞是「製造互益/消費互益」。
目前為止的觀光只是單方面接待旅行者,消費服務。觀光客就是客人。
但微住是盡量去除「客人」與「主人」的身份,彼此為了地域,為了當地人,還有為了微住者的各位,彼此互相為對方做些什麼。這些我稱作「製造互益/消費互益」。互相做對對方有益的事,在當地各盡一點職責或是不沉重的責任感,可以創造在當地屬於自己的一塊地方。
人類很不可思議的是,比起單純受到他人招待,自己動手或是留點汗,還能做些有益他人的事情,那時的記憶會更深更長久。而且還可以跟當地人加深情誼。
目前為止,作為接受方的當地人也沒有透露自己的內心裡層,做為觀光,只將”好的一面”表現出來。 但其實透過展現內心裡層空隙的部分,可以加深加廣體驗的深度。
而目前為止的旅行者模式,可能只想著如何輕鬆便利又有效率地旅行就好。但透過「為當地做點什麼」來增加點旅遊負荷,就是將當地的事看作自己的事,並對當地產生更深厚的情誼。這就不是一般說的「附加價值」,而叫「負荷價值」 。
這個不輕鬆也不便利的「負荷」正是存在當地生活中。透過體驗目前為止地區沒有表現出來的負擔之處,就是微住獨有的附加價值之一。
在日文當中「過得輕鬆方便(楽をする)」和「開心(楽しい)」,使用同一個漢字。但在台灣則寫做「方便」和「開心」,是不一樣的東西。 而在微住中,微住者敞開心扉的同時,當地方的「心」也會敞開的。