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私の買い付け旅 フランス編

私は、以前東京で開かれている骨董市でヴィンテージのガラスボタンとビーズを見つけて、その美しさに感動し、現地で実際に見て購入するのが夢でした。

『いつか行こう』にしてしまうと羽だけ生えたような夢なので
『2023年の1月に行く』と叶うかわからないけどノートに大きく書いておきました。口にも出して言ってました。

夢に羽だけでなく、手と足をつけて具体的にして
あげるのは効果的ではないかと思っています。

2022年の初めに書いたけど、本当に行けるとは私もビックリしています。

ただ私が想像していたより海外で買い付けると言うのは大変でした。

まず、フランスの物価が高いのと円安。
最後にヨーロッパに行ったのは2019年。その時は1ユーロ119円
航空券も往復7万円ぐらいでした。
今回はかなり安い航空券を買えましたが、それでも10万円以上しました。

2023年1月にフランスに着いた時は何もかも高く感じてしまって
一度高いと言うフィルターがついてしまうと
全て買うのに躊躇してしまう。

レートは1ユーロ138円。これでも以前よりは安くなっています。
現在確認したら146円になっていました。

パリにはいくつか有名なアンティークマーケットがあるのですが
全て高く感じてしまい、
相場もよくわからない、
日本人だからものすごく高く売られるかもと思い込んでしまって
何にも買わずにが終わってしまいました。

ある場所のアクセサリー問屋に入ってみると
『あなたはプロじゃないから店にれないよ。』と言われてなんだかとてもショックでした。
プロにどうやってなるのだろうか。検索してもイマイチわかりません。


3日目にはもう買い付けやめて、久しぶりの海外を楽しもうと諦めモードになりました。

しかも1月のパリは寒くて、空はずっと曇り。
少し寂しい気分に。
美しい街並みとは反して、憂鬱な気持ちを抱えながら歩くことに。

それから2週間ぐらいはアクセサリーの買い付けは忘れて南仏を楽しみました笑。

最初こそ、一体何のためにここまできたのだろうという思いがふと湧き上がりましたが、、

芸術家の足跡巡りに夢中になりそんな思いも
いつの間にかなくなっており、、、

不思議と肩の力が抜けると良いものが入ってくるもので

南仏の小さな村の蚤の市に行ったとき
初めてちゃんとフランス語で交渉して、アクセサリーに使えそうなパーツと
アンティークの切手やハガキを購入したんですね。
しかもハガキは、全部あげるよと言われたから200枚ぐらい貰いました。
多分、日本で買ったら1枚200〜300円ぐらいしそう。

南仏は訛りが強くて全ては聞き取れなかったけど。
『それはあなたにとても似合う可愛いものだね』と言われたのがすごく印象に残っています。

そうか、こんなふうに交渉すれば良いのかと思って
それからは積極的に気になるものがあれば業者の人に声をかけるようにした。
名刺も渡して、こういうものを探しているとかこんなのを作りたいと言ったら
心良くみんな対応してくれました。次々と品物出してくれたりと。

私は決してフランス語が上手いわけではないけど
どの方も嫌な顔されずに話を聞いてくれました。

たまたま恵まれていただけかもしれないけど、フランスでもチェコでも良い人たたちに出会えたなと思います。

最後、パリに4日間滞在して帰国する予定で
当初はもう最後だし観光と買い物だけをしようと決めてたのですが
諦めたくなかったので、
パリでもう少し頑張って探そうと思いました。

一生懸命やってると運というのは
味方してくれるみたいで
たまたま見つけたお店がとても良かった。
初めは、ちょっと怖そうなフランス人が対応してくれて

緊張していたのですが
話していると緊張感もなくなってきて
いろんなおすすめの商品を出してくれました。

彼女が選んでくれたビーズとボタン、忘れられないし本当に大切に使おうと思います。


そしてこのお店で
『あなたはプロでしょ?卸価格になるよ!
もちろん日本に住んでても大丈夫だよ!また来るでしょう、業者登録してあげる』と言われた時はとても嬉しかったです。


この日は忘れられない日になりました。
私はいつプロになったのだろうか?笑

これからもっとフランスに居場所ができるのだろうなと期待しつつ
前に進んでいきます。
決してかっこ良くもないし、失敗だらけだったけど
本当に行って良かったと思います。

次は買い付けチェコ編を書きます。








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