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無名という価値を最大限活用する|『クリエイティブの処方箋』

「実践読書」19冊目は、『「クリエイティブ」の処方箋』です。

本書はイギリスのアーティストであるロッド・ジャドキンス氏の著書。クリエイティブな人たちの思考の裏側を探り、誰にでも応用できる86のアイデアとしてまとめた一冊です。

著者は、「誰もが素晴らしい想像力を、直感を、そして知性を持ってこの世に生まれ出るのに、学校や家族や友人たちから能力の限界を押し付けられ、結果としてクリエイティブな心が萎れてしまう」と言います。

誰もが創造性を持っているのに、周囲から「プロになれるほどの才能は持っていない」と信じこまされて、才能を開発することを諦めてしまている人が多いのです。

本書を読むと、創造性とは何ら特別なものではなく、誰もが生まれながらに与えられている能力であることがよくわかります。

ただしその力を伸ばすためには、日々クリエイティブであるための心構えをもって、いろいろなことを試しているかどうかがカギとなります。

クリエイティブな成功を手にした人は、日々どんな心構えを持って仕事をし、人生を生きていたのか。ぜひ本書に記された86のアイデアをチェックしてみてください。

私が実践したいと思ったのは、「49 value obscurity 無名という価値」です。

無名という価値を最大限活用する

クリエイティブな成功を手にしたいと願う人は、自分が無名である間、有名人や成功者を妬んだり羨ましがったりしがちです。「無名であることの価値」をわかっていないのです。

著者は「今のうちにその状況を楽しんでおこう」と助言します。誰にも知られていないというのは、「好きなように試して、失敗する自由がある」ということであり、とてもクリエイティブな環境だからです。

誰からも見られていないからこそ、数多くの挑戦ができ、失敗ができ、成功につながる礎を築くことができます。

もし自分が上場企業の最高経営責任者なら、下した決断は一つ残らず隅々まで分析されるので、安易に「失敗してもいいから試してみる」という選択を取れません。

無名の時間というのは、一度有名になってしまったら二度干と味わえない、最大限活用されるべき幸運な時間なのです。

実践方法

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