陣痛が痛くなかった私がやっていた6つのコツ
出産がこわい、痛いの無理・・。お腹がどんどん大きくなってきて出産への不安に押しつぶされそうになっていた弱虫な私。でも陣痛にそなえてやっていたことが功を奏してか陣痛が思ったよりも痛くなく、病院についてから4時間弱のスーパー安産で赤ちゃんを産むことができました。
出産は人それぞれ、100人いれば100通りのお産があると言われています。あくまでも私の場合ですが、これから出産を控えているかたに少しでも参考になればと思い、陣痛にむけてやっていたことを6つのコツにまとめてみました。
陣痛の痛みを和らげる6つのコツ
1.陣痛の意味を正しく知る
陣痛は鼻からスイカ・・みなさんも聞いたことがあると思います。そもそもそれってどんな状況?という感じですが、とにかく陣痛は痛いというイメージがありますよね。でも陣痛ってただ痛みを我慢させる苦行ではなく、赤ちゃんを産むために必要不可欠なこと。私は陣痛の意味を知り、痛みの元にある本質を理解できていたことで不安はなくなりました。特に産院のマタニティヨガで助産師さんが読んでくれた1冊の本の一節、〝子宮の詩〟を聞いてから陣痛=痛い・悪というイメージから、味方・良いものと捉えられるように。この詩を暗示のように陣痛中も思い出していたので陣痛がくるのがワクワクしたし、怖いという感情は一切ありませんでした。
また医学的にも陣痛がなぜ出産のときに必要なのか?どんな役割があって、必要な効果は何なのか?それをロジカルに知っていたことで陣痛と向き合うことができました。
不安は〝わからないこと〟から生まれるものだと思っています。だとしたら、陣痛がある意味や仕組みが〝わかっている〟ことが安心へとつながる。いま体の中でどんな変化が起きているのか、この先どう陣痛がすすんでいくのかを理解していたことでその先の分娩まで必要以上な不安を抱えずリラックスできていたと思います。
*陣痛の仕組みを学んでいたのはこの本です。
1998年に出版された古い本なのですが最新のネット情報などより、なぜか安心感がありこの1冊がお守りになりました。
2.呼吸が大切
また産院でマタニティヨガをやっていたこともあり、出産には呼吸法がとても大切だということも教えてもらいました。そこで私はソフロロジー出産という方法を調べ、自己流ですが本とDVDを見ながら妊娠中トレーニングをしていました。これも効果的で、最後まで呼吸が浅くならずにいたことで赤ちゃんにも酸素がいきわたり、子宮口もたった1時間で4センチから8センチとはやくひらいてくれました。
陣痛はずっと痛いわけではありません。痛みがくるタイミングとお休みのタイミングが繰り返しあります。それは母体を少しずつ休ませて、陣痛に慣れて最後までパワーを蓄える必要があるから。そのお休みのタイミングでふわーと力をぬいて深く呼吸をすることが無駄な体力を消耗せずにいられたのだと思います。
*ソフロロジー出産について学んでいたのはこの本です。
3.陣痛中にかける音楽をセレクトしておく
陣痛中に陣痛だけに集中してしまうと辛いだけ。気を紛らわせるために、音楽の力を借りました。本当はクラシックとかがいいのかもしれませんが私はいつも聞いている大好きなDef Techの波の音が入っている音楽を主人にかけてもらいました。なぜかわからないけれどその1曲をエンドレスリピート。かける音楽は歌詞を覚えていて、口ずさめるものがいいと思います。
また当日自分で操作するのは余裕がないかもしれないので、付き添いの人にあらかじめ〝音楽っていったらこの曲をかけてね〟とお願いしておくと良いと思います。
それから私の場合は、産院の陣痛室が3つありそのときは満室でした。他のかたのほうが陣痛がすすんでいたので、痛いー!という叫び声や唸り声が聞こえてきてちょっと不安になりました。なので部屋で音楽を大きめにかけてその声が聞こえないようにしたのもよかったなと思っています。
4.遠足に行く気分でお菓子や飲み物を準備しておく
出産は長丁場。しかもとてつもないエネルギーを使います。分娩時間4時間だった私でも最後の方はスタミナが切れてきて体力の限界でした。そんな中、大切なのが食事と水分補給。陣痛と陣痛の間のお休みタイムにエネルギーチャージをしっかり行えるかが肝になります。
よく手軽に飲めるウィダーインゼリーを持参したという人もいますが、私は自分自身が口に入れてテンションが上がるものを準備しておいたほうがいいと思います。またできれば生理痛や頭痛があるときを思い出してそんな時でも口にして、ワクっとするようなものを。私の場合は、かむかむレモンとポイフル、ミントのメントス、飲み物はカルピスとお水、それから好きなブランドのチョコレートとハーブティーをデパートで買っておいて産院に持参しました。買い物している時はまるで遠足に行くまえの子どもみたいな気持ちに。そんなルンルンした気持ちを持って陣痛を待てたのも良かったと思います。そして陣痛室ではそのお菓子を食べることが楽しみになっていました。
5.付き添いの人にはコーチになってもらう
私は主人に立ち会いをしてもらったのですがこれも陣痛を安らげる大きなパワーとなりました。でもただ立ち会ってもらうだけではなく、事前にどうしてほしいか、何はしてほしくないかを伝えておいたのです。それからもし私が発狂しても嫌いにならないでね、とも・・笑。それと1に書いた陣痛の意味、2の呼吸は一緒に学んでくれたので、当日はお産をリードしてくれる名コーチになってくれました。
また陣痛はいきみ逃しといって、痛みを発散せずにこらえる時間が結構つらく感じる人が多いようです。そんなときは立ち会ってくれる人のマッサージが1番効果的。私の場合、主人が的確なタイミングと強さでマッサージしてくれたのでだいぶ楽でした。痛みがあると余裕がなくなり、イライラしてしまいがち。でもせっかくの出産であればパートナーと一緒にいい思い出にしたいですよね。事前の話し合いで名コーチになってね、とお願いしておくといいと思います。
6.温めグッズを忘れずに
最後に持って行って良かったものを2つ。1つ目は靴下。私は妊娠中、足がこむら返りになりやすくなっていて、陣痛が来たきたときもどうしても体に力が入り足がつりそう!という瞬間がありました。そんな時足先を温めておけるふわふわの靴下は本当に重宝しました。また分娩台にあがると足を固定されかなり無理な姿勢&ひんやりしたお部屋だったので、靴下を履いたままにしてもらい足がつることを避けました。これがなければ陣痛+こむら返りで痛みが倍増していたと思います。靴下は分厚目のものか冷えとりの靴下で、足首までカバーでき、着圧感がないものがオススメです。
※こんな感じのものをいくつか買っておきました。産後も履いていたので複数あるといいかもしれません。
それからもうひとつはタオル。できれば新品ではなくてお気に入りの、大きめのものがあると安心です。使い方は陣痛中にぎゅっと握ったり、お腹や首回りにおいて体を温めたり、汗を拭ったり。香りがついていると安心するのでいつも使っている柔軟剤の香りが残るように洗っておいて準備しておくと、その匂いで気持ちが落ち着くと思います。私は主人のスポーツ用タオルとよく着ていてクタクタになったTシャツを持参したところ心の安定剤になってくれました。
私の場合、陣痛は思ったよりも痛くなかったし、比較的スムーズに乗り切れました。でももちろん全く痛くない、無痛だったということではありません。お産の痛みというのは例えるのが難しい、経験したことのない痛みです。最初は生理痛のような鈍痛で痛いかな?とうっすら感じる程度ですが、それが次第に背中、肛門のあたりがぎゅーっと熱く感じ、痛みになります。ただそれがずーっと、何時間も永遠に続くわけではありません。陣痛、お休み、陣痛、お休みを繰り返していくのです。私の場合、1回の痛みの時間は長くて1分程度でした。うまくその波を乗り越えて、お休みタイムはできるだけリラックスしつぎの波に備えることがコツだと思うのです。
ここで書いてきた、呼吸、食べるものやパートナーとの会話、音楽やタオルなどを上手く使い、冷静に自分のリズムをつくれば大丈夫です。痛いのが苦手で軽い生理痛でもロキソニンを飲みまくっていた私でも、できたのです。
それから助産師さんに最後にアドバイスいただいたのは最後は〝ママの産むよ!という気合いがとても大切だ〟ということ。赤ちゃんは予定日に向けて、お腹の中でたった一人準備を整えていますし、陣痛もちゃんときてくれます。あと必要なのはママの気合いだけ。陣痛がきたら怖い!じゃなく、産むよ!と元気なうちに気合いを入れてみてください。きっとその気持ちは体にも、赤ちゃんにも届いてくれ力を合わせた安産になるのではないでしょうか。大丈夫、大丈夫!赤ちゃんが生まれたら、陣痛の痛みなんて本当に忘れてしまうのですから。
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