左卵巣摘出手術-7日目-
昨夜も眠れず眠剤を。
大部屋というだけで、色々気になってしまうHSPの私です。
といいつつ、閉塞空間は辛いので昼間はカーテン開けっぴろげにしています。
明日は退院なのでそろそろ、自力で起き上がれるようにならなきゃ。
と、恐る恐る手の力をうまく使うと、リクライニングを使わなくてもベッドから起き上がれました。
お腹の痛みもだいぶ緩和されてあぐらをかけるようにまでなりました。
朝は採血と8:30から診察。内診が少し痛みました。
なぜだかエコーで腎臓もチェックをしてもらってOKいただきました。
なぜ腎臓?
朝、先生が病室へ入ってきて
「S大で撮ったCT見ると、右側は普通の内膜症じゃないか?ってうちの画像診断の先生が言ってたから、もしかしたら経過観察で右は取らなくてもいいかも。」と。
ちょっと希望が見えました!!嬉しかった。
「でも一度MRI撮ってみて、と細胞の病理診断を待ってからだけどね。
まぁあまり期待を持たせるのは良く無いから、常に最悪のことは考えとくんだよ」
「あとは、将来産みたいのかどうなのか、ね」
婚活カウンセラーのようだな、とか思いつつ。
先生はいろんな患者さんを診て辛い思いもされたからこそ、厳しい発言をなさることはこの1週間、先生とたくさん話をしたので承知です。
先生は本当に患者さんを良くしたいと思っている人です。
そうでなければ、わざわざ忙しいのにそんなことを伝えに来てくれません。
先生のお人柄、治療への想いがしっかりと伝わり嬉しかったです。
私もこの10年以上、いろいろな病院でいろいろなドクターに会ってきました。
正直、良い先生は少ないです。
だからこそ、私のように”逃げる”患者は多くなるはずです。
昨夜、1時間ほど先生と話をしました。
カルテを見ながら腹水は2リットル溜まっていたこと。
手術時間のうち半分は27リットルもの水を使ってお腹の中を隅々まで洗浄したというオペの苦労話(先生ありがとう)。
実際に切除した左卵巣やオペ中のお腹の中の画像を見せてもらいながら
「再発を防ぐために早めに右も子宮も取っておいた方がいい」
これを伝えるのが落としどころだったようです。
話している最中に、ちょうど新着情報が入りました。
お腹の中に溜まっていた黄色い水(卵巣破裂の際に出てきていたものであろう液体)が「悪性のものが検出されず」でした!やったー!!
先生もびっくりしていました。「おお!まじか」と。
先生はこれまでの経験則からの直感で、逃げ回っている患者は「悪性っぽいな」と読むことが多いそうです。
「これが悪性だったら、あ、この子死ぬかもって思ってた」とまで。
もしお腹の中に悪性のものが散らばっている場合には切除云々ではなく即抗がん剤を勧めるそうです。
その可能性は限りなくゼロになったのですが、私は抗がん剤は使わないと心に決めている旨、伝えました。
「30代の人たちは自分は死なないと思ってる。けど死ぬからね本当に」
2回聞いた先生のこの言葉は脅しにも聞こえますが、真剣に受け止めました。
「cocoさんの想いもあるよね、僕の想いもあるから聞いてほしい」
緊急オペ当日に話し合いをした時、先生が患者さんを救えなかったやるせない気持ちを話してくれたことを思い出しました。
その時の私はまだ生意気な態度でしたが。
病室に帰ると、悪性じゃなかった嬉しい気持ちとやっぱり全部取らなきゃなのかな・・という気持ち、心を痛め苦しまなきゃいけないこの病気ってなんなんだろう、って涙が溢れてきました。。
夜寝る前にそういう話するのオススメしません。
でもその翌朝に、先生からまたちょっと嬉しい連絡があったので今日は少し気持ちが明るくなったのです。
楽しみになっていたご飯ももうあと1食で終わり
お昼過ぎのシャワータイムの後は看護師さんから傷跡に貼るテープの指導がありました。
8月から入ったという関西弁の新人看護師Tさん
3回も担当になってくれました。
慣れないのもあってか丁寧に接してくださってありがとうございました。
初心忘れるべからず。
ちなみにお腹のテープは引っ張りながら1/3ずつ重ねながら貼っていきます。
ちょっとコツがいります。
私、不器用なんだけど大丈夫かな。
これを3ヶ月間、3日おきに続けるそうなのでしばらく温泉やサウナなどは自粛かな。
とりあえず、痛々しい傷を着替えるたびに見なくて済むのでちょっとホッとしてます。
夕方は1階のタリーズへ行って歩数稼ぎ!
グレープフルーツティーおいしくて好きです。
(ファミマで昆布、梅、栗のオヤツもこっそり購入)
思い出の品に水筒もゲット。
これからもっと身体を大切にすることを忘れないように買いました。
いよいよ明日退院!
退院処方も貰えました。
しつこくロキソニンテープを2袋追加してくれて先生ありがとう!
病院で少しオシャレや美容すると早く元気になる気がします。
美容で出来ることだと、特別なマスクとかゴマージュ洗顔とか。
病院だからって病人らしくしなきゃいけないことないと思います。
私が入院した病院はがん専門なので、色んな患者さんと毎日すれ違います。
おしゃれなターバンや帽子をかぶっている人を見ると、心躍ります。
もちろん、ある程度は気持ちも回復しないと出来ないことかもしれません。
でも、女性はちょっとしたきっかけで心が潤って元気になるんです。
美容の仕事を通じて、肌が綺麗になるだけで人生が変わるお客様をたくさん見てきました。
もし入院する予定がある方は、お気に入りのピアスとかガウンとか靴とかすこしでもテンション上がるようなもの持参するの、超おすすめです。
病院から「手持ちのおしゃれ持参必須」の指示があったら、みんなもっと元気になるのでは、と本気で思います。
とか言いつつ、私のこのメガネはダサダサで、お気に入りではありませんが〜
元気になったらオシャレなの買おう!
明日は母が始発の新幹線で来てくれます。
ありがたい。。
自分との約束守って、毎日歩いてます。
少しずつ回復してるグラフみたいで嬉しい
最後の夜景
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