ミッション
ミッション〜カタカナだと軽い。
使命〜漢字だと重い。
あなたのミッションは、何ですかと聞かれて、即答できない時期は長かった。言ってしまった後、それが果たせない、実行できないという自分が怖かったからだ。
自分でなければできない使命があるとすれば、それは自分自身の身体とマインドを使い尽くして、自分自身で居続けるということで、全う出来ると思う。
自分と人は同じであると思うことも多い反面、他の人には気付かれることもない、自分しか気にかけない事柄がある。それがその人の使命かなと思う。
私の場合は間違いなく音楽。
その中でも一番はオーボエの音。楽器の一部のリードを生み出すところから始まって、それは永久的に使えるものではなく、命のように生まれては消えていく。その時々に、自分の体が表現したいものに応えられるような状態に、身体とリード、楽器を調整する。
他の人は、オーボエが何かということも気にかけたことすら無いだろう。自分も10歳のある日まで、オーボエという存在すら知らなかった。
正にタイミングは神のみぞ知る、、、。
それに出会ってから、それを手にするまで数年を要し、師匠を見つけて習い始め、学校という組織に入って実際演奏を自由にこなせるようになるまでにさらに数年かけ、仕事にできるまでにまた何年もかけ、合法的な就労ビザを取るために数年かけ、仕事の人脈を作るまでにまた何年もかけ、今に至る。
それらを手に入れるまでには、時間をかけるしか方法がなかったが、それもその人の運x努力だろう。
二番目に気になるのはオーボエ以外の音、、、それもハーモニーが調和しているかどうか、リズムがあっているかどうかということ。ピアノの重音、オーケストラやバンドの倍音、、、音が重なった時にちょっとはみ出していたりすると、気になって仕方がない。自分の音も気になって、音楽を奏でたり、聞いたりすることに集中できないことがある。絶対音感があるというわけではないが、きっと相対音感が強すぎるのだと思う。
音楽を教えているのは多分、一つは演奏する時自分の力でできないことを、他の人に自分の感じたものをその通りに表現してもらうためなのかもしれない。いつか自分の体とマインドがバラバラになって、演奏できなくなったら、私の教えた生徒たちが、私のマインドを引き継いてくれるように。二つ目は自分が音楽によって与えられた喜びを、分かち合いたいため。
生物の中で、人間だけは子孫を産み育てられる時期を過ぎた後、健康にさえ気を遣っていれば更に数十年という年月を生きる。命が長いということは、使命を果たす時間も長くあるということ。コミュニティーを育てる、ということまで視野を大きくする事ができるのは、きっと人間だけだ。
ミッションを果たそう。
今日一日、またミッションを果たしたと思えるような、幸せな毎日を送りたい。
”常にブレない自分でいたい”
”KANAI PLATE ART" というメッセージカードで、このテーマで遊んでみた。自分も潜在意識を浮き彫りにする、アート系のオラクルカード的なものだ。
その目標は言い換えれば
”命を全うしたい”
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