ヤマハ系クルーズコントロール
今回はヤマハ系のバイクに搭載されているクルーズコントロールスイッチに関して書いていきたいと思います。
XSR900をメインに書きますが、MT09SPやMT10、トレーサー系にも共通するお話しになると思います。
■クルーズコントロール(クルコン)の仕様について
⚫️クルコンオン
ハンドルの左スイッチボックスにある、クルーズコントロールボタンを4速50km/h以上で押すと、クルーズコントロールが開始され、45km/hまで下げられ、2km刻みで上下設定で仕様になっています。
⚫️クルコンオフ
解除される条件はクルコンにて走行中、フロントブレーキ使用時・クラッチを握る・リアブレーキ使用時・スロットルを進行方向に捻るの4パターンの解除方法があります。
■クルコンによる弊害
クルコン自体は非常に便利な機能なのですが、上記の【クルコンオフ】条件で書いたうちの3つ、【フロントブレーキ・クラッチレバー・リアブレーキ】はクルコン解除するためのスイッチユニットが各々搭載され、マイクロスイッチが各々2個ずつ搭載され、物理的に遅延して離す構造になっています。(※ユニットを分解した写真)
このスイッチユニットが、フロントブレーキのタッチのボトルネックになります。
スイッチ2つ分を抑えるためにユニット内にスプリングが入っているのですが、スプリングがかなり強い為ブレーキレバーリリースの際にタッチがぼんやりしてしまいます。
また、フロントフレーキマスター・クラッチホルダー・リアブレーキマスターのアフター品は一般的なバイク向けの為、マイクロスイッチ1個になってしまい、MT10/SP(全年式)・MT09SP(21~)・XSR900(22~)・TRACERGT(18~20)・TRACER9(21~)はそのまま交換するとクルコンが使用不可になるので、なんらかの対策が必須となります。
みなさんDIYで苦戦されたり、ショップメカの方が試行錯誤されてるのを、ちらほらお見かけします。
※クルコンを使わないと割り切ればそのままスイッチつないで使えなくはないですが・・・・
そこで、クルコンスイッチコンバートキットを4タイプご用意させていただきました。
このコンバートキットを使用すれば、一般的なマイクロスイッチや油圧タイプのスイッチが使用可能になるため、アフター品への換装のハードルが通常のバイクの換装と同等のハードルになるかと思います。
また、前述にも書いた、スプリングによる純正フロントブレーキマスターのタッチ向上にもつながります。
※純正マスターには(MT09&XSR900共に)、アフターのニッシン用マスターの補修用ブレーキスイッチもしくはMT09スタンダードモデルのスイッチを流用すればシングルスイッチ化可能です。
※お客様から頂いた情報で、ブレンボRCS系のスイッチと若干相性が悪く、スイッチの反応が遅すぎてブレーキランプが点灯しない・クルコン停止事例がございました。(※奥まで握れば反応するが、現実的な握り量ではないとのこと)代替として、油圧スイッチに変更することで解決したとの事です。
コンバートキット自体の取り付けも、ボディーアースを取る作業とスイッチとの接続にギボシ結線作業程度なので、車体にUSB等を取り付けした事ある方でしたら比較的難しいと感じないかと思います。
※リアブレーキ用のみ車種によって、キットが異なりますのでご注意ください。
■商品適合とリンク
■リアブレーキ用
【Creg Tech】クルコンリアブレーキスイッチコンバートキットGen1タイプ
適合車種:【MT-10】2016-2021・【TRACER900/GT】2018-2020
以上、4種類となります。
今日の記事はこの辺でおわります(^o^)
最後までお読み頂きありがとうございましたm(_ _)m
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