アメリカの皮膚科学会が推奨しているシンプルスキンケア後編
前回に引き続き、以前、書籍の中でも紹介した、
アメリカ皮膚科学会が推奨しているスキンケアの方法を紹介したいと思います。
とてもシンプルな方法で、美肌菌や肌フローラを育てるスキンケアとして取り入れることができます。
アンチエイジング商品は一度に何種類も使わない!
アンチエイジング製品を使う際の注意事項として、
使う製品の数を制限する。特にアンチエイジング製品は、何種類も使うと皮膚に刺激を与え、老化の兆候を目立たせる傾向がある。
というものがあります。
ついつい、一度にたくさんの効果を求めて、いろいろな種類の美容液を併用しがちですが、皮膚科学会ではひとつずつ使用して効果を確認しながら、時間をかけて肌を改善していくことが推奨されているのです。
また、たとえ肌にとって安全とされているものでも、何種類もの成分を一気に肌に乗せてしまうことで、アレルギーを引き起こしやすくなるリスクがあるというのも覚えておきましょう。
保湿剤をしっかり塗ることや、洗顔をしすぎないこと、汗をかいて肌フローラを育てることもエイジングケアに繋がります。
やみくもにアンチエイジング製品を使用するだけでなく、美肌菌を育てるための基礎ケアが大切なんです。
シワに効く成分
皮膚科学会の発表の中では、「レチノール」という成分がシワ対策に効果があることを明示しています。
レチノールはビタミンAの一種で、角層細胞(皮膚を形づくる細胞)に作用し、ヒアルロン酸の生成を助け、水分量を増やす働きがあることが知られています。
シワ、たるみなどの症状が気になっている人には、ぜひ注目してほしい成分です。
ビタミンAの一種であるレチノールは、妊娠の可能性のある人や妊娠中の人は摂取できませんので、注意してください。(胎児に奇形を引き起こす可能性があるため)
もちろんシンプルにワセリンなどの保湿剤での保湿を忘れないことも大切です!
シミに効く成分
また、「ハイドロキノン」という成分は、シミやそばかすに対して効果を発揮することが発表されています。
私も以前、総合病院の実習に行っていたときに、皮膚科の先生が処方されているのを見たことがあります。(普通は美容皮膚科などで使用することが多いようです)
医療用と市販用のものがあり、とくに医療用はハイドロキノンの濃度が高くなっていて、医師の指示のもと使用するものです。シミやそばかすだけでなく、アザや傷あと、火傷あとの治療などにも使われることがあります。
今回は、科学的に証明されているシミ・シワ対策を取り上げてみました。
いずれもとてもシンプルで、ごちゃごちゃと多くの成分を使う必要はありません。
一度にすべて改善しようとするのではなく、焦らず、自分の肌に合うか見極めながら、
丁寧にひとつひとつ試していくのが美肌ケアの大切なポイントです。
一朝一夕で改善することは難しいですが、コツコツ積み重ねていくことで着実によくしていきましょう!
ぜひ気になる部分に取り入れてみてくださいね(^∀^)
それではまた!
執筆・参加しているメディア「美肌菌ラボ」
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