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これから競馬を始める人へ〜競馬新聞の見方編・後編〜


皆さん、おはこんばんにちはー!!
馬券的中率と情報量が伴っていないぽにょてんです。
今回は競馬新聞の見方編・後編ということで、引き続きnetkeibaさんのサイドにて、調教や厩舎コメントについて書いていきたいと思います。
では、よろしくお願いします!





1)実績の見方

さて、今回は前回の続きとしまして実績の見方を説明したいと思います。
こちらをご覧下さい。

前回に引き続き、1月14日(土)に行われた、中京9レース芝2000mのレースを参考に説明したいと思います。
見にくいですが、右から二番目の「実績」のところをご覧下さい。
※ここからは1枠1番の「ダディーズトリップ」を参考に説明致します。
拡大したものがこちらです。




1枠1番のダディーズトリップの成績がこちらに書いてあります。

①全場芝 2-4-8-26

と書いてありますね。これは

芝を走った成績が
1着2回、2着4回、3着8回、4着以下が26回
あったということです。

察しが良い人はもう気が付いたのではないでしょうか?

②を見てみましょう

中京芝2000m   0-1-1-4
全場芝1800m   0-1-0-4
全場芝2000m   2-3-6-17
全場芝2200m   0-0-2-3




と書いてありますね。①の成績に当てはめてみてください。するとそれぞれの距離、中京でのこの馬の成績がわかる訳です。

※注意
全場芝2000mの成績に中京芝2000mの成績も含まれていますのでご注意下さい。


これを紐解いていくと、この馬に対しての厩舎の思惑が分かる訳です。

厩舎としては
「この馬は1800m〜2200mが適正距離で特に2000mが最適な距離である。ならば2000mを中心に使っていこう。」

という考えが浮かび上がります。

さて、③をご覧下さい。

③重不芝 1-1-1-2

と書いてありますね。これは

重馬場または不良馬場、つまり天候が悪く走るコースがぬかるんでいる場合の成績になります。

ここで気付いたことはありませんか??
この馬

「重馬場や不良馬場の走る回数は少ないものの、成績が良いということ」



走っている回数は少ないものの、5回走って3回3着以内に来ているということはこの馬は重馬場の時に馬券内に来る確率が「高い」のでは?

つまり重馬場巧者(濡れた馬場が得意な馬)の可能性があるわけです。


さて、その日の中京9レースの馬場状態を見てみましょう!

「重」となっていますね!!

通常の馬は芝が軽い状態、つまり良馬場で実力を発揮する馬が多いのです。
しかし


「この馬は重馬場で実力を発揮するかもしれないということ」


がこの「実績」からわかるのです。

※これはあくまで参考にしたものなので実際に重馬場が得意な馬かどうかはわかりません。

③以外にも「実績」を見ると



・競馬場の得意不得意


・坂があるコースが得意なのか、不得意なのか


・右回りが得意か左回りが得意


※競馬場に関しては過去の記事をご覧いただければ詳しく書いてますのでよければそちらも拝見いただければと思います。(中京・小倉・中山)

かがわかりますので、確認し馬券の参考にしてみてください。


2)調教の見方

つぎに実績の横に書いている「調教」についての説明を行いたいと思います。調教欄を拡大したものがこちらになります。

①いつ、どこで、どういう馬場状態で調教を行ったか

①を見ればいつ、どこの、馬場状態がわかります。この馬は栗東の千田厩舎に所属しているため栗東(滋賀県)トレーニングセンターのCWで1月11日に良馬場で追い切り(調教)を行ったということがわかります。

難しい言葉が出てきましたね。
CWとは何でしょうか?
これはコースの種類のことで一周1800mのウッドチップというコースです。

※ウッドチップとは
木くずやゴム片等を混ぜて地面を柔らかくしたコースのことです。

つまり

「栗東のウッドチップコース(1800m)で追い切りを行った」

ということになります。
調教コースの、表し方一覧は下の図になります。

※栗東と美浦のトレーニングセンターについては、番外編として書くつもりです。

②調教タイム

それでは縦に並んだ数字をご覧ください。

89.8  -  72.1  -  55.7  -  39.3  -  11.7 


とあります。
これは距離毎【1F(ハロン):200m】のタイムが書いています。
つまり

  6 F       5F         4F         3F         1F
89.8  -  72.1  -  55.7  -  39.3  -  11.7
( 17.7     16.4      16.4      27.6  )

と表すことができ
「6ハロン(1200m)のタイムは89.8秒で走りました」
と表されるわけです。

これは余談になりますが1ハロン毎のタイムを計算することも出来ます。これをラップといい、徐々に早くなっている場合には加速ラップといって良い走り方とされています。
( )で表した数字がラップになります。

ラップの計算の仕方は簡単です。
6Fから5Fを引く(最初の200mのラップ)
5Fから4Fを引く(200m〜400mのラップ) 4Fから3Fを引く(400m〜600mのラップ) 3Fから1Fを引く(2Fのタイム)
2Fから1Fを引く(600m〜800mのラップ)
1F(最後の200mのラップ)
となり
200m毎のラップは

17.7  -  16.4  -  16.4  -  15.9  -  11.7

となるわけです。

さて、たまに下の図のような色付きの調教が書かれることがあります。

オレンジで書かれている場合はその日行われた調教タイムの

上位5%に入っている

ということを表しており、
黄色で書かれている場合には

上位6%〜20%に入っている

ということを示しています。

③調教様子、どのくらいの距離を走ったか



③には「馬也⑦」と書いてあります。

・馬也(うまなり)とは

「ムチや手で押す(しごく)などせず、馬に任せて走っている状態」

のことをいいます。

馬也の他にも

・強め
・一杯

とあり

「馬也<強め<一杯」

の順番で強い調教になります。

また、馬也の横に書いている「⑦」数字は走った位置を表しておりトラック(円形コース)で調教されたときに表記されます。


1~9のどれかで、数字が小さいほどコースの内側を、数字が大きいほどコースの外側を走ったことになります。


坂路以外のトラックコースは実際の競馬場と同じく円形をしているため、コーナーを回るときに内側なのか?外側なのか?で意味が変わってくるのです。

ですから同じ調教タイムでも、馬場の内側と外側とではまったく価値が異なります。

実際の競馬と同じです。

調教コースによって差はありますが、1と9とではタイムに換算して1.5秒程度(6Fの場合)の差が生まれます。


④調教評価

こちらはトラックマンがその馬の調教に関して評価したものと1言になります。

A>B>C>D

で表されているため、良かったか悪かったかが単純にわかります。


しかし!


調教を評価しているのは騎手でも調教師でもなく

「記者」

だと言うことを忘れないで下さい。
記者も人間であり、平等に評価するAIではないのです!
確かに私達より、競馬に精通しています。
専門知識や厩舎の裏情報など知っているかと思います。
でもトラックマンも人間なので好き嫌いや感情に流されることもあるかと思います。
なので

参考にするのは良いですが「鵜呑み」にはしないようにしてください。



以上が調教に関しての説明となります。


5)厩舎コメント

最後に新聞の1番右にある厩舎コメントについてです。

は厩舎コメントの勝負気配をマークで表しています。

◎>○>△

の順番で評価されています。

②は誰がコメントしているかを表しています。

厩舎には調教師の他に厩務員が所属しており、調教師の助手として馬を管理しています。
調教の方針は調教師の方によって様々であり、預かっている馬に担当を付けて管理させたり、自分で調教をつけたり等、チームで動いているわけです。

コメントには助手の方もコメントしている場合もあります。

コメントの内容になります。
コメントの内容を見ると

「重馬場が不得意」

とありますね。上記で触れたこの馬の

「重馬場得意説」

はここで崩れましたね(笑)
強気なコメントを出されている場合には必ず◎が付いていますので、内容を見ながら判断してみてください。

以上が厩舎コメントについてでした。


新聞の見方について、ある程度理解できたでしょうか?
「ここが分からなかった」
「これについて教えて欲しい」
など要望があればコメント欄にて気兼ねすることなくコメントしてください。
次回は土曜日より開催される

東京競馬場編

を書きたいと思います。金曜までにアップ出来たらと思ってます。
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