BCクラシック
皆様おはこんばんにちは。
前回ジャパンカップの記事までお待ち下さいと言っていましたが、アメリカで行われる競馬界総額賞金ナンバー1のブリーダーズカップを忘れていました。
申し訳ありません。
今回はその中でもダート2000mで行われるBCクラシックについて説明していきたいと思います。
BCクラシック
BCクラシックはダート2000mで行われるレースでブリーダーズカップの中でも1番賞金の高いレースです。
競馬の本場アメリカはダート競馬が主流であり、このレースがアメリカでは1番の目玉といっても過言ではないレースとなります。
詳しい説明は省きますが以前はオールウェザーという馬場で行っていましたが、2010年台から原点回帰してアメリカらしい荒野をイメージしたダートレースとなりました。まぁ、2008年に欧州馬がオールウェザーでBCクラシック勝っちゃってアメリカ生産業界から不満爆発して元に戻しただけなんですけど…。
・デルマー競馬場ダート2000m
今回ブリーダーズカップが行われる競馬場はサンディエゴにある競馬場で一周1600mの競馬場です。
余談ですがサンディエゴは野球のダルビッシュ有投手が所属しているパドレスの本拠地で、カリフォルニア州にある競馬場です。
アメリカの主要競馬場とほぼ同一規格で作られており、ダート2000mは競馬場をフルに使うコースで4コーナーのポケットから発走します。坂はなく平坦でコーナーがややゆったりと設定されいます。そのため4コーナーからゴールまでは280メートルとやや短めになるのが特徴です。
※ケンタッキーダービーが行われるチャーチルダウンズ競馬の直線が376m
日本の競馬場との違いは何と言っても砂質にあります。
アメリカの競馬場は主に粘土質の砂に細かい木屑などを混ぜて作った砂であり、日本の競馬場とは全く違う性質になっています。
なので雨が降ると粘着質を持った砂になるのが特徴的です。
デルマー競馬場は比較的雨は少ない競馬場ですが海が近くにあるため、風向によっては湿度が高くなり馬場が重くなるのが特徴でもあるため注意が必要です。
・アメリカ競馬の特徴
オールウェザーで行われたBC以外は全てアメリカ産の馬が勝っており、欧州の馬でも30年勝てず連対もありません。日本馬も去年のデルマソトガケの2着が最高になります。
なぜアメリカで勝てないのか?
それはアメリカダート特有の馬場もありますが、原因はアメリカ競馬ならではレースラップにあります。
アメリカ競馬の
レース傾向としては前半超ハイペースからの後半スピードが落ちる消耗戦となり前にいる馬がそのまま勝ってしまう失速戦と言っても過言ではないレース傾向となるからです。
前半超ハイペースになるなら後ろの馬が有利やんと思ったそこのあなた。
これは大きな間違いです。
前半作るペースがスゴイスピードのために、後ろの馬がついていけず、さらに競馬場自体も小回りのコースが多いため最後の直線が短い競馬場が多く差し馬には厳しい展開となります。
サウジアラビアやドバイのレースとは全く違う性質を持っているため、アメリカならではのレース展開に付いていけるかが鍵となるのです。
・出走馬
早速出走馬をみていきましょう。
1.フォーエバーヤング
日本馬代表と言っても過言ではないこの馬。大井競馬場で行われたJDCをその日のレースの平均タイムを1秒以上縮めるタイムで勝ち今年の最大目標であるこのレースに挑みます。しかし矢作調教師が「最悪だ」といってしまった最内枠。課題はありますが好位追走出来れば勝てる見込みもあると思っています。
2.ハイランドフォール
ハイランドフォールはゴドルフィン殿下の馬でアメリカを中心に走っています。G1は1勝しており、父にBCクラシックを勝ったカーリンの産駒です。日本のオッズでは7番人気となっていますが、アメリカ競馬を代表とする逃げてどこまでタイプで馬場不問の馬なので馬場がタフになれば圏内は固いと思います。
3.シティオブトロイ
シティオブトロイはヨーロッパオブライエン厩舎から参戦した芝馬です。現在2番人気ですが、オブライエン厩舎はBCクラシックを勝ったことがなく、内枠、初めてのダートと不安材料が多く存在します。しかし調教ではキックバックの練習を行っており、勝ちに行かなければ使わないかと思います。また馬主があのクールモアであるため種牡馬的価値を上げにいくためにここに参戦したと思われます。
4.ミクスト
韓国からの参戦ですが、アメリカのレースを中心に使われています。現在は11番人気となっていますが前走同コースで行われたG1レースを勝っており、コース慣れや騎手の継続騎乗を考えると不気味な存在です。
5.セニョールバスガド
今年のサウジカップの勝ち馬で面白い1頭ではないでしょうか。しかしながらアメリカでは2軍扱いというところが不安点となります。
6.デルマソトガケ
日本馬デルマソトガケ。去年のこのレースの2着馬であり、アメリカ競馬が合うのは間違いないかと思います。当日のコンディションによってはあっさり勝ってしまうかもしれません。
7.ウシュバテソーロ
去年もこのレースに挑戦し5着となっています。しかしながら今年のレースで勝てていません。もしかするとピークアウトしたのかもと言われていますが、最大目標をココとすれば日本最強馬として下手なレースは出来ないはずです。
8.ピレニーズ
牡馬の4歳で、G1勝ちもなくデルマー競馬場も初めてのコースになっています。なかなか厳しいレースになるかと思われます。
9.フィアースネス
現在海外オッズ3番人気とアメリカ競馬の期待馬筆頭であるフィアースネスはG1成績3勝であり、ケンタッキーダービーの1番人気の馬でした。今回のコンディションは万全と言っても過言ではなく、陣営もココを取りに来ている様子です。先行して粘る競馬が得意であり、揉まれ弱いという弱点からケンタッキーダービーは位置が取れずの15着。当日気配に注目です。
10.タピットトライス
4歳牡馬でG1勝ちは1勝のみで、G2、G3に関しては安定して勝てるのですが、G1となるとなかなか成績が出ない馬です。今回は強い馬が多くなるため少しでもいい順位で入線してくれればと思います。
11.シエラレオーネ
3歳牡馬でケンタッキーダービーではフォーエバーヤングを打ち負かし2着と好成績を残しています。アメリカ3歳牡馬ではフィアースネスと並び強豪と称されており、ジワジワとコーナーから加速し前を狙いに行く差し脚が特徴的な馬です。馬場不問であることも強みの1つとなります。
12.アーサーズライド
4歳牡馬でG1勝ちは1勝に留まってます。前走1番人気に推されたG1ジョッキークラブGCでは勝ったハイランドフォールから離された5着となり、今回更に相手が強くなることを考えれば掲示板がやっとになるかと思われます。
13.ニューゲート
4歳牡馬でG1を1勝している馬となります。デルマー競馬場の経験はあり、同じカリフォルニア州にあるサンタアニタパーク競馬場での成績が優秀で、他のレースではいい成績を残していないため輸送が苦手の可能性があります。今回はホームでのレースとなるため穴馬の1頭になり得る1頭です。
14.ネクスト
6歳せん馬でG1勝ちはないものの9戦8勝複勝率100%と遅咲きながら優秀な成績を残しています。しかしながら2400m以上での成績が優秀であり、今回の2000mはスピードが違うため上位に食い込むのは至難の業になるかと思われます。
15.ラトルンロール
5歳の牡馬で、G1勝ちはあるものの2歳時のものとなります。5歳になってもG1ではワンパンチ足りない成績です。今回は厳しいかと思われます。
以上がBCクラシックの出走馬の短評となります。
朝早くからのレースになるので購入は早めにすることをオススメします。
今回はどの馬が勝つか本当にわかりませんね。
皆さんで日本馬を応援しましょう!!
それでは次回こそジャパンカップでお会いしましょう!
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