見出し画像

これから競馬を始める人へ〜競馬新聞の見方編・前編〜

皆さん、おはこんばんにちはー。ぽにょてんです。今回は競馬新聞の見方を紹介したいと思います。


1)新聞はどの新聞を買えば良いか?


まず新聞はどこを買えばよいか。

ぶっちゃけどこでも良いです。

専門誌とスポーツ新聞とあります。
しかし、書いてあることはほぼ一緒なんです。
そして競馬新聞は約500円、スポーツ誌は約250円で購入できます。
新聞にお金をかけたくない方はインターネットやアプリにて無料で見ることができます。

ではなぜ競馬新聞が高いのか?

それは競走馬が普段トレーニングしている場所(美浦・栗東)に常にいる方(トラックマンという)がいるためです。
このトラックマン、厩舎の情報や騎手から聞いた情報、調教のタイムを計測し、情報を取ったりと競馬に特化した情報を発信されています。

自分の予想に反映させるため信用しやすく    

なっているのです。
より詳しい情報を知りたい方や好みのトラックマンの予想を知りたい方は買ってみても良いかもしれません。

しかし、ネットが反映された今はインターネットでも見れるのでネットで見る方が楽です。
ここではアプリやネットで利用でき、私も重宝している「netkeiba」さんのサイトを使って説明したいと思います。



netkeibaさんですが見方は至ってシンプルです。
まずnetkeibaさんのページに飛ぶと

こういったページに飛びます。レースライブが速報というところが今開催中のレースと会場になります。では、中山5レースに飛んでみましょう。



中山5レースに出る馬が一覧で出てきましたね。この中山5レースというレースを詳しく知りたい方は上を見るとどういうレースかがわかります。


こちらをご覧ください。このレースは

①「3歳の新馬戦(デビュー戦)」②「12時30分からスタート」し、③「芝1600m(右回り・外回り)」で行われる④「16頭で走る」レースになります。また、⑤「天気は小雨」が降っていますが⑥「芝の状態は良好」です。』と読みます。 

①の補足:3歳新馬とは


競走馬は2歳からデビューすることができます。年を越すと1歳年をとります。
最短のデビューは2歳の年の6月になります。
新馬戦の他にも「1勝クラス」「2勝クラス」「3勝クラス」「OP(オープン)クラス」「L(リステッド)クラス」「GⅢ」「GⅡ」「GⅠ」に分かれておりGⅠが最高に格が高いレースとなります。
リステッドと競走とオープン競走の違いとしてはあまり変わりはないのですが、リステッドは準重賞と思ってもらって構いません。

③の補足:芝・ダについて

距離の前に「芝・ダ・障害」と書いている場合がありこれは「芝」で行われるレース、「ダート(砂)」で行われるレース、「障害」のレースの3つの種類のレースがあります。 


⑥の補足:芝・ダートの状態について

芝やダートの状態には「良」「稍重」「重」「不良」と4種類の内訳があります。
・「良」とは、芝・ダートの状態が良い状態のことです。
・「稍重」とは、少し水分を含んでいるということです。
・「重」とは、水分を含んで重くなっているということです。
・「不良」とは、水たまりができるほどビチャビチャの状態ということです。

※馬場状態については今後詳しく書こうと思いますので今はここまで知っておけば大丈夫です。





では、こちらをご覧下さい。


こちらは中京競馬場で行われた2勝クラスのレースになります。出馬表の下にある「新聞」と書かれた部分をクリックしてみてください。
すると下のようなページに飛びます。

少し見づらいですが、馬の横には5走前までの出たレースの情報と成績、調教の評価と厩舎のコメントが書かれています。
1枠1番の馬を例に説明します。

①馬名


青字で書いているのが馬の名前です。に書いているのがこの馬のお父さんの名前になります。また、に書いているのがお母さんの名前です。()で書かれているのがお母さんのお父さんの名前になります

②厩舎・オーナー・生産牧場

上から預けられている厩舎、この場合は栗東の千田厩舎に預けられているということになります。その下がオーナーいわゆる馬主となります。この場合は田島さんという方の所有馬となるわけです。そして最後が生産牧場になります。オリエント牧場というところで生まれたということです。

※補足
・厩舎に関して

厩舎に関しては大きく栗東美浦に別れます。栗東が西日本のサークル、美浦が東日本のサークルと思っておいてください。

・オーナーについて

最近では一口馬主というものもあり、馬主の名前が個人ではない場合があります。その際には〇〇クラブであったり、〇〇レーシング等カタカナの名前がオーナーの欄に書いてあります。

・生産牧場について

生産牧場に関しては大手の生産牧場があります。
それはノーザンファーム社台ファームです。この2つの牧場の特徴として、競走馬を作り上げることが早いということが挙げられます。新馬戦や2歳戦はこの2つの牧場に注目しながら、購入してみてください。

③戦法・馬体重

こちらの矢印で書かれている部分がその馬が得意な戦法になります。一番左から「逃げ」「先行」「差し」「追い込み」と戦法が変わるわけです。
なのでこの馬は「逃げ」が得意な馬となります。
 また、その下の468kgと書かれている部分に注目してください。これはこのレースに出るときの馬体重となります。( )の部分は前のレースと比べてどれぐらい増減があるのかを示しています。
つまり今回は前回のレースより+14kg増やして出ているよ。ということになります。

④空いた週・人気

4番にかんしては前のレースから中8週空いているということを示しています。また前の週にも出た場合には「連闘」と書かれます。
下の数字に関しては単勝の倍率と何番人気なのかを示しています。つまり13.1倍の5番人気ということになり、この馬が1着になった場合に100円賭けていると1310円戻ってくることになります。


そこから右に行ってみましょう。「騎手」と「斤量」、そして「5走前までのレース結果の情報」が書いています。前走のところを詳しく見てみましょう。下の図をご覧下さい。


①年齢・性別・馬の色

少し見にくいですが、①の情報は年齢、性別、馬の色を表しています。オスの7歳で青鹿毛の馬ですということです。

②勝負服・騎手

②に書かれている服の絵は馬主がデザインした勝負服になります。それを着て騎手は乗ることになります。そして服の絵の下に書いている名前がその馬に乗る騎手となります。
「替」とあるのは前のレースとは違う騎手が乗るという意味になります。

③成績

③は②の騎手がその馬に乗って出した成績になり、2-3-4-11とは1着2回、2着3回、3着4回、着外が11回あるということです。この成績表がない場合には「初騎乗」と書いてあります。

④斤量

斤量とは騎手の体重にプラスして重りを付けた数字になり、この数字が重ければ重い程ハンデがあるということです。今回は58kg分の重さで走るということになります。

では次に前走の成績について説明させて頂きます。

⑤レース種類

1番上に書いているものが、前走出たレースになります。11月13日に8レース目に阪神で行われた2勝クラスの定量戦に出たということになります。

※定量戦とは
馬齢と性別を基準に負担重量である斤量を決定する方式です。計算方式が年齢と性別によってきっちりと決まっており、斤量による紛れが少ないレースです。つまり馬の実力差がそのまま結果に繋がってくるといえるレースです。

定量戦の他にも別定戦、ハンデ戦といったレースがあります。こちらも今後、詳しく記事にて書こうと思いますので、「そういうのがあるんだ」程度に認識してください。

⑥前走の結果

次の⑥番はそのレースでの結果と人気、どの枠で出たかがわかります。で書かれているものが結果です。この場合は11着であったということです。
そして右から14頭で争われたレースで9番枠で出走し、その日9番人気であったということです。

⑦レースの種類、走る馬場状況、走破タイム

次に⑦番はどういうレースに出て、どの位のタイムで走ったのかがわかります。
今回は芝の右回りAコースで2200mのレースであり、芝の状態は重馬場だったということです。走破タイムは2分16秒8で走りきったということがわかります。

※Aコースとは
Aコースというのは1番内側のレースとなります。これは開催によって芝の状態を守るため内側から徐々に柵を立てていきます。同じコースを毎回使うと芝が剥げてしまい、芝を植え直さなくてはなってしまうためです。
コース変わりは、JRAのサイトに詳しく載っているため慣れてきたら確認していくことも必要かと思います。

⑧前走乗った騎手、斤量、馬体重

⑧は前走の騎手と馬の体重の情報が書かれています。
前走乗った騎手は幸英明騎手で斤量57kgで乗り、馬体重は454kgで前のレースより+6kgでしたということがわかります。

⑨前半のタイムと後半のタイム、位置取り

次に⑨番ですが、前半の600m(3ハロン)のタイムと全体のレースの位置取り、及び後半の600m(3ハロン)のタイムがわかります。
TV中継を見るとわかりますが赤と白の棒が内側に立っていると思います。あの棒のことをハロン棒と呼び、200mごとに立っています。これを3本越えたタイム(前半最初の3本と後半最後の3本)を表示しています。位置取りについては数字が4つ並んでいますが何番手で走っているかを表示しています。

つまり
「前半600mを35.6秒で4番手で通過しそこから3番手、2番手と順位を上げて走り、後半600mを38.4秒でゴールを通過しました。」
ということになるのです。

⑩ペース、勝ち馬、秒差、レースでの状況

⑩はそのレースのペース、勝った馬と勝った馬とのタイム差、レースでの状況に関して書かれています。
1番左に表示されている「M」とはミドルペースという意味で普通のペースでレース全体が走っていましたということになります。
他に「H」で表されるハイペース「S」で表されるスローペースがあります。
次にカタカナで書かれているものが勝ち馬の名前になります。
その後ろに( )があると思いますが、これが勝ち馬とのタイム差になり1.8秒差あったということになります。

つまり、「このレースでこの馬は勝ち馬と1.8秒差の11着でした」ということがわかります。
一番右に書いている文章についてですが、「好位一杯」と書かれていますね。
これはこの馬の状況を説明しています。

「この馬はスタートして3番手からレースを進め、最終的には2番手まで付けてゴール前まで回ってきました。しかし結果は11着。これが示すところは『後ろから来た馬に負けた』ということになります。なにせ勝ち馬との差が1.8秒あるわけですから。
つまり、最後600mまでは2番手にいましたが直線で体力がなくなり(一杯になると言います)伸びてくることが出来ずに後ろからきた馬たちに抜かれたということです。」

この一コマでこれだけの情報がわかるわけです。それが新聞では5レース前まで書いています。



他にも調教についてや、厩舎の話などが書いていますが次回詳しく説明したいと思います。
さて新聞の見方について説明させてもらいました。少し文字数の方が多くなってきていますので後編にて説明させてもらいます。
また次回更新をお待ちください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?