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クズを食べてみよう

まいどどうも。
「良い人なんだけど、ごめんなさい!」と人生で2回言われたことがある水鏡です、おはようございます。

良い人のどこに不安があるのか…ちょっと意味がわかりませんね……。

そんな私の対極にあるのがつまり「クズ」です。
あなたって本当に最低のクズだわ!

今回はそれをやっつけます。
違います。

植物のクズは奈良の国栖(くず)が産地だったことから着いた名前だそうな。
この葛の根をアレやこれやすると葛根湯の原料になるわけで、そしてまた根っこをアレやこれやして葛粉をとって葛切りだの葛餅だのが作られていたわけですが、この根っこからのデンプン製作は超超超めんどくさいので今や廃れに廃れてます。片栗粉やワラビ粉も同類でそれぞれの根っこからのデンプン作りがめんどくさすぎて廃れています。本当に洒落にならないくらいめんくさいのです。

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こんな感じのツルがガンガンに伸びてそこらじゅうにはびこります。
そういう性質もありまして、今やすっかりと雑草扱いになってる葛ですが、新芽が食べられる立派な山菜でもありますのよ!?
 というわけでサクサクと採ってきて、天麩羅にしました。
(ついでにタラの芽も天ぷらにしてます)

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この細いのが葛の新芽です。
お味は…。なんだろう!?

…風味は無く、青臭くもない。
なにか少しコクがあって、極軽い苦みがある。
タラのコクを少し減らし、苦みを大幅に減らした風味…というと近いかも。
ただそこに、何か不思議な風味が少し加わる。コレガワカラナイ。

細身の割に食感とボリュームがあってとてもよろしい。
歯を立ててサクリと噛み切れる食感が極上のアスパラガスにも似る。
毛の感じは無い。

つまりまとめると、とても美味しい
これを食べないのはもったいないというか、これだけを狙って採るのも良いんじゃないか?と思わせる味。
癖の強さとコクの面で、タラやコシアブラの後塵を拝していますが、なかなかどうして美味しい山菜ですぞ。

この天麩羅たちはご飯にパイルダーオンして春の天丼となりました。
めでたしめでたし。

なお、おひたしにしても食べられますが、そちらは少し毛の感触が出ます。
天麩羅が最強かな~。

オススメ度:A (採りやすい。料理方法は天ぷらがオススメ)