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ため池の畔のビール屋さん。ビアブレインタップルーム【柏の葉・ブルーパブ】

今回は美味しいとの噂を聞きつけビアブレインさんを訪問。
ビアブレインさんは原宿にもタップルームがあるのだが、醸造設備に併設された飲み所「ブルーパブ」があるのは千葉の柏の葉。

せっかくだからと、東京から千葉へと少し足を延ばし、つくばエクスプレスで柏市を超え柏の葉駅で下車。
駅から歩いて数分、川に見える溜池から高架橋と道路を挟んだ反対側にお店があった。近隣にはららぽと東大の柏キャンパスもある。

河にみえるがため池。カエルの合唱が聞こえていた。
右側が醸造所、左側で掃除中の建物がパブ

■ビールメニュー

店内にも見やすいメニュー看板があるのは助かる。
手書きも味があって好きだが、見やすさメインも好きだ。
どっちも好き。ビールが好き。


1杯目 月とナイフ ベジタブルセゾン

カツオブシと昆布、干しシイタケを煮出した出汁をベースに、春菊とカボスを合せたビール。ベジタブルビールでもあるしスパイスビールでもあるし、フィールドビールでもある。
最近、少し流行の兆しがある出汁を使うUMAMIビールとも言えるだろう。

1口目は少し煮野菜の香りがするセゾン?と感じたが、2口目から強い鰹節の旨味に干しシイタケの出汁を感じる。それでいてバランスは崩れていない。セゾンかどうかは謎。

ブルワーさんに話を聞くと、元々は春菊を使ったビールとして企画し、そこから春菊を使って美味しい料理は鍋→出汁とかぼすと発展していったそうである。その発想はおかしい。いいぞ、もっとやれ!

2杯目 オリジナルプランクスター DH セッションIPA

ここでごくごく飲みたいセッションIPA。
この日は30度を超える暑さで、飲む傍から体に染みた。
レモンとグレープフルーツとミント系のハーブのフレーバー。ドライホッピングされている割に、アロマの押しは強くないので、飲みやすさと軽さのバランスが取れていた。レギュラーサイズでも良かったな。


3杯目 コラボビール BTKホッピーレッドラガー

複数のブルワリーが同じレシピ…だったか、同じコンセプトだったかで作るコラボビール。お相手は富山のKOBO Brewery。このビールはKOBOさん側のビールでビアブレインが作った分は早々に売り切れてしまったそうな。

KOBOブルワリーは日本海倶楽部のブルワリーさんが立ち上げたブルワリーとのことで、このビールもチェコの風を感じる。
レッドラガーの名前からヴィエナ(ウインナーラガー)を想像したのが、出てきたビールは濃い赤褐色。ただし味は色味ほどには濃色ではない。黒さは無くてヴィエナより少し濃いくらいの赤い焙煎味。モルトがしっかりして円やかな美味さ、ホップもかなりバシバシと利いているあたりはジャーマンピルスナーの系譜も感じる。

ビアブレインさんのビールでは無いものの、コラボ相手のチョイスにブルワリーの姿勢とセンスが出るので、やはりビアブレインさん面白れぇし美味いわと思わされる。


■感想

いやぁ、良い店だった。ビールも美味い。
ブルワーさんがにこやかに話好きなのもポイント高かった。他のブルワリーのことも凄いよく勉強されているので話が弾む。
建物は思った通り夏場は暑いそうで、夜になると羽虫も多少ね……との話。ため池が目の前だものな。夜は案外と混んでおらず日が高いうちがピークタイム。持ち帰りも多く地元の人には愛されているそうだ。
学生は……少ないらしい。もったいないぞ東大生。

ビール自体も美味いので、原宿の店へもそのうちお邪魔しよう。

情報
会計:キャッシュオン