エチゴビール・シトラストラタ
エチゴビールさんの期間限定ビール。
シトラホップとストラタホップを使ってのトラトラか~。
もう1つ何かでトラを加えたらトラトラトラだな!
などとアホなことを考えつついただく。
スタイルはセッションIPAとのことだが、完全にモルトを切ったタイプではなく、適度にモルティでちょっぴり甘い。
シトラらしい爽やかでグレープフルーツ系のフレーバー。
酸味とフルーティーさがやや強め。
ここにハーブ風味もちょこちょこ加わる。
俺の味覚限定かもしれないがパッションフルーツ系トロピカルさも有り。
苦味も軽め(セッションIPAとしては)なので、適度なゴクゴク感で心と喉を潤せる。ホップのフレーバーを強調しつつ苦みを抑える、ドライホッピングの長所がしっかり出てる。
わずかにザラッとした雑味があり、あと半歩の所でまとまり切らない感じも受けるけどそれも個性なので嫌いじゃない……ていうか好き。
しかし、ストラタホップを柱の1つに持ってくるのは、企画力として渋くて面白い。正直言って、ストラタホップはそこまで人気があるホップではないわけだが、これを「トラトラ」にした企画とネーミングセンスに拍手したい。期間限定ビールで既に出荷終了したようだが、来年もまた飲みたいものだ。
こうしてみるとセッションIPAの解釈も色々と増えてきたな。
以下は経験則による私見。
現在セッションIPAには3タイプある。
1つはIPAからモルトを激弱くしてホップのフレーバーと苦みをストレートに味わう水のようなタイプ。これはアメリカで見かけやすいタイプということもあり、アメリカンラガーの発想から出てきたんじゃあないかな。
2つは上記よりはモルトが少し強くバランスの取れたタイプ。ファウンダーズのセッションIPA、COEDOの毬花とかはこれ。
IPAの軽量版とも言えるし、サマーエールのIPA版とも考えられるか。
そしてこのシトラストラタのように弱めのモルトにホップフレーバーは強調するが苦みは軽いタイプ。これは最近になって登場してきた感がある。セッションIPAにヘイジーIPAの文脈と技術(特にドライホッピングの流行)が結合したって解釈で良いだろう。
俺が好きなのは2番目と、3番目。
1番目はすぐに味覚嗅覚のホップが飽和しちゃって何飲んでも同じ味に感じられるんだよな。水を飲んでもホップ味。
この部分だけメモで独立させるかも。