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ウエストマール・トリプル 【ビールの覚書】

クラフトビールについて本格的に沼ろうと思うなら、飲んでおきたいビールがいくつかある。飲んでおきたいというか、必須というかね。

ファウンダーズ・オールデイIPA、シエラネバダのPA、デュベル、ピルスナー・ウルケル、ブドヴァイゼルブドバー、ヒューガルデン・ホワイトなどなど。
日本ではスーパードライ、エビス、キリンクラシックラガー、よなよなエールがそのポジションだろうか。

「DAICONフィルムの帰ってきたウルトラマン」を見ずに「シン・ウルトラマン」を語れない(極論)のと同様に、ビールの過程を知らなければ現在のブームを語るのは難しいのだ。いやほんと。

話が少しそれたが、今回のウエストマール・トリプルもそんなマイルストーン的ビールの1つだ。ジッサイ=スゴイ。

ベルギーの度数が高いトリプルの中でも「金のトリプルの元祖」であり、トラピスト修道院が造るトラピストビールの1つでもある。

どうでもいいが、昔はみんな「トリペル」って言ってた気がするんだけど、最近はトリプル呼びが主流っぽい。

金色モルトの濃縮された旨味とコク、そこに高いアルコール度数が加わった際の風味。
バナナやクローブのフルーティーさと、ベルギー特有のスパイシーな風味。
そして案外とドライな後味。

個人的にはそれほど得意なビールではない……というか、その時の気分と体調によってめっちゃ美味しいと思う時と、なかなか進まねえなぁって時が極端に分かれるんだよな。

そういう意味でも面白いビールだ。
重ねていうがビアギーグなら1度は飲もう。不得意な人もそれなりにいるだろうが、それも含めて楽しい学びになるだろう。

ウエストマール・トリプル
スタイル:ベルジャンブロンドエール、トラピストビール、ベルジャン・トリプル
国:ベルギー
醸造所:聖心ノートルダム修道院
    ウェストマール醸造所
原料:麦芽、ホップ、キャンディーシュガー
アルコール度数:9.5%