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シメイ・トリプル缶(白)【ビールの覚書】

フラリ旅の中、成城石井に立ち寄って発見したシメイ・トリペルの缶。
トリペルというより「白」の方がわかりいいね。

それにしても缶ですよ、缶!シメイの缶!

トラピストビールも缶になる時代って凄いなぁ、と感慨もひとしお。

なんせ私がビールに沼り出したキッカケがシメイ白なので、特に思い出深い銘柄。世の中にはこんなに飛びぬけた味わいのビールがあるのか!?
スーパードライとエビスの比較だとか、オールモルトがどうとかで争ってる場合じゃねえよ!!などと思ったりなどした。

グラスに注げないことが残念だが、それでも漂うホップの華やかな香り。
オレンジやら桃のフルーティーさ、マンダリンのようなまったりしたオレンジ系の香り、少々のスパイシーさ。そして何よりフローラルさと軽くミントのようなハーブっぽさ。ミントかな?違うかも。とにかく何かのハーブ。

グイッといくと、麦芽と甘みでコクがありつつも、フルーティーで滑らかな飲み心地。そしてホップ。
支配的なホップの香り、そして後から来る苦み。ビシッとした苦み。
全体的にみずみずしい味わいで、相変わらず旨いなぁ。

クラフトビールブームになった現在の文脈に照らし合わせると、WIPAなどと比べるとアロマは強く苦みは軽めだから、イーストコーストIPA的というか、なんならヘイジーが好きな人には刺さりやすいかもしれない。

それよりなにより、ホッピーベルジャンなわけですが。
イクスイクスビターとかホップシンヨールとかみたいな。

そしてこの味わいを「クラフトビールブーム」より遥か前から作ってたのがまた面白いわけだ。

缶になってまた一層手に入りやすくなったシメイ白。
まだ飲んだことない方はお試しあれ。


シメイ・トリプル
スタイル:トラピストビール、ベルジャンストロングエール
国:ベルギー
醸造所:スクールモン修道院
原料:麦芽、ホップ、スターチ、糖類、香味料
アルコール度数:8%