京都醸造・緋毬【ビールの感想】
クラフトビールブームで何が助かるかって、あちこちのお店で安定した品質のクラフトビールが手に入るようになったことですよ。
輸入ビール時代・地ビールブームの時は、取り扱いがある店はほんとに限られていた。土産物屋などで買った地ビールが凄い劣化してることもしばしば。
いやぁ、金属臭とバター臭がするウルケルは強敵でしたね。
隙あらば過去語りの駄文はさておき。
今回は鉄道旅の乗り換え待ちの間に、ステーションバーで一杯やります。
長距離移動の切符なら途中下車ができるため、改札を出て駅ビルに入ってる成城石井でサクッと買ってこられる。
緋だけあってレッドIPA。
京都醸造は特有のベルギー系スパイシー酵母の香りもしっかり。この独特さはブラインドで飲んでも京都醸造のビールだってわかる気がするなぁ。
試したことはないが。
緋という文字を見ると『シャーロックホームズ』を思い出すんだよなぁ、と思いながら飲んでいる。人によってはるろうに剣心かもしれない。
さて、缶からダイレクトで飲んでいることもあって、香りは少し弱くなっているのだろうけど、レッド系の玄妙なロースト感があるしっかり目のモルトと、フルーティーさ、ベリー感、トロピカルなホップの風味に適度な苦みで美味い。
次の電車が来る10分後までに丁度飲み切れるくらいの薄さ・濃さで、我ながらナイスチョイスだ。これがダブルIPAなら重すぎた。
レッド系のビールは、ほんのりローストする仕様上、アンバーやブラックほどの存在感が出しにくいところだけど、緋毬はなかなかいい塩梅。
さすが京都醸造という技ありの1本でした。