ベヒモス・インフラレッド
「赤いモルト味」を感じられる、レッドIPA。
世の中には赤いビールってのがあります。
低温で焙燥した麦芽「ウインナーモルト」を使って、赤~褐色~薄い銅色に仕上げるビールですわね。
ほんのり強めに焦がされたモルトの味わいがなんとも美味しいんですよね。
スタイルで言うと、ヴィエナやウインナーラガーとかで、メキシコで大人気らしいスタイル。メルツェンとかオクトーバーフェストビールも、元々はウインナーモルトを使った赤~褐色だったわけです。
とはいえクラフトビール全体でみると、こういう赤いビールってのは多くないですね。
なんせ、ビールとして特徴を出すならもっと焙燥の度合いを上げて香ばしくしたブラウンエールとかアンバーとかの方が味わいとしてわかり易いしインパクトもある。
フェストビールも今ではウインナーモルトを使わない金色タイプの方が主流ですしおすし。
前置きが長くなりましたけど、レッドIPAもそれ。
……なんだけども。やっぱり赤いモルトの味わいはコレ!……ってちょっとわかりにくいというか。
ゴールドとは違うのはわかるにしても、ブラウンやアンバーほどには焙煎感とかトースト感が出ないからちょっと中途半端とか思ったことない?
レッドIPAである必要性というか、美味しさのボディバランスがめちゃめちゃ難しいわけで、これなら普通のIPAでよくない?とか、もっとブラウンでよくない?とか思いがちなんですよ、初見さん。
なおインフラレッドは赤外線という意味。
ここまで前置き。
てなわけで、べひんもすのレッドIPA。
一口飲むと、素直に美味しい~って思える味わいです。
レッドとかは一旦置いといていいや。
モルトは味わいが少し濃いめ。旨さも少し濃い目に感じて良い塩梅。
ホップはシトラスに少しのトロピカル。苦みも程良く旨さを殺さない塩梅。
ホップもモルトもアルコールも全てが少し強めで、IPAからダブルIPAの中間くらいかな?ただフルーティーさがあるので、強さがありつつも飲みやすいし味わい易い。
それでですね。ちゃんとモルトは赤い風味になってました。
焦げやキャラメルまでの強さではないけど、トーストやカラメル風味、クッキー☆風味がほんのりと感じられて、軽く麦芽の奥行きを強めているよう
な、そんな良い塩梅。
そうそう。このバランスが良いんだよね~と楽しい。
ラガーでヴィエナとかウインナーラガーとか好きな人なら特にオススメしたいそんなビールですわ。俺ももう1度飲みたいなぁ。