あぶくまビール・乙な麦酒
どうも水鏡/できない子です。
今回のビールは全国でも知ってる人は極々わずかなレアビール。
いきなり余談ですが「あぶくま」の地名は中々に難しい。
なんせ阿武隈川は流域が広い。福島県の南端から宮城県の県中へと流れていて、流域の自治体数は20を超えている。
そんなもんで「阿武隈」と言われても、あのあたり…とはなるけど、具体的な市町村エリアは判断できない。
このビールについては福島県玉川村。
製造は福島県田村市の株式会社ホップジャパン(ホップガーデンブルワリー)。全国ではそこまで名前が売れていない(かもしれない)が、中々に手堅く美味しいビールを作っている醸造所だ。
つまり地ビール時代によく見かけた、OEMで作られる地方の観光商品的な立ち位置。ただ「あぶくまビール」さんは将来的には自社製造を目指しているらしい。
さてビールのお味は……。
スタイルはIPA?かな?
柑橘系のホップにカラメルが少し強めのモルト。蜂蜜のような甘い香りと味わいもあるのは中々美味しい。アメリカンIPAのようでもあるが、イングリッシュIPAのようでもある。
そうそう。このビール度数が低い。アルコール度数4.5%。
IPAとしては珍しいと思う人もいるかもしれないが、イングリッシュIPAでは5%を切る銘柄が実は珍しくない。代表的なのはグリーンキングIPA。
このビールからもモルト重視、ホップの爽やかさあたりに英国の遺伝子を感じる。
このビールを買うためだけに県外から玉川村へ行こう!とは中々言い難いが、近くへ車で立ち寄った際などに2、3本求めるのは面白いと思う。
ちなみに玉川村の名物は「さるなし」
キウィの小さいヤツみたいなのだ。