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【ビアバー探訪記】少し不思議空間で絶品ビター 【三軒茶屋・Pigalle Tokyo】

ビアバーでやらなんやらで「イングリッシュビター」の話が出ると、けっこうな確率でオススメされるのが東京三軒茶屋のピガールさん。

メニューの1番目がビターで超オススメです。ちょっとお店にクセがありますけど!」
大体みんなこんなことをいう。

興味深いなぁ。実に興味深い。
皆がそこまで言う絶品ビターも興味深いが、みんながみんな「クセがある」って言うのも面白い。

だって、たいていのビアバーはクセがあるじゃないですか。
にもかかわらず、特に「クセがある」って言われるお店はどんな感じなんだろう。

そんなわけでやってきた三軒茶屋。

んんんんんんんんんんんんん!????

確かにクセがある。

イギリスのパブ風なのは良いとして、そこに付け加えられた何だ……何だろうなこれ。天井から無数にタマタマもぶら下がってる。
サーカス?


■本日のメニュー

例によってメニュー写真はぶれる。

紙のメニューより、カウンター上のメニューのほうが読みやすい。
6番のソングバードも気になるけど、当初の目的通りまずはビターから
オールドスペックルドヘンは何度も飲んだことある銘柄だけど樽では初めて。楽しみ。

トローッとした泡が全体に混ざり段々と上に集まっていく。
ギネスでよくみる景色。窒素かな、窒素だよね。

モルトの優しい味わいが絶品
麦芽と紅茶を足して合わせて滑らかにした風味と舌ざわり。
ホップは爽やかながら控えめ控えめ。

うまいねぇ。
飲むパンというかスッキリした麦芽飴のアルコール飲料というか。

スルッスルッと入ってじんわり染みる。

瓶よりも明らかなにモルトが美味い。
円やかさとか、強くはないながらも、存在感のあるコクとかとか。
めっちゃ良いビター。

そしてここで名物のデンマークホットドッグ
デンマークはホットドッグが有名らしい。知らなかったけど。
穴の開いたパンにドッグが突っ込まれている。

次に何を飲もうかと思ったら、那須の「甘く浮く」さんの瓶があることに気づいた。前から気になってたブルワリーさんなんだけど、直営店のカフェは車じゃないとアクセスできない場所で、飲んだことなかったんだ。

なんちゅうか、オレンジとグレフルの皮を絞ったランビックのような枯れたサワーエールのようなセゾン。そんな感じだった。おもしれぇ。

最後に再度、ビターを飲んで終了。
ごちそうさまでした。
満足~!

■「クセ」のあるお店

店内はオールスタンディング。
マダムが明るくキレの良い接客で店内を回していく。
常連さん達とも楽しそうにポンポンとお喋りして、初見の私にも気さくに話しかけてくるし、話を広げてくれる。

これはなかなかの居心地……。
と思っていたら、常連さんたちと政治の話とかしだした。
んんっ!?んん~~~?
と思ってたら適当なところで終わった。よかった。
居酒屋系のクダ巻くような愚痴大会にはならないし、政治に物申してやる浮ついた意識高い系のとこまでは話がいかず、サラッと終わってくれた。

ビアバー含むBARでそういう話を聞かされるのは嫌いなんだよ。
耐えきれない。

しかし、この店の「クセ」は面白い。
外見と内装のクセもあるけど、それだけじゃない。

置いてあるビールのチョイスにもクセがある。
バテレ、ソングバード、甘く浮く、そしてビター。
田舎の土と草木の香り、ネイチャー志向がほんのりと漂ってくる。

店の内装や装飾の雰囲気にマダムとお客の雰囲気、そしてビールのラインナップの雰囲気が重なって独特のクセになってるのかなと。

こんなレビュー的な書き方をすると取っつきにくそうなお店に感じられるかもしれないが、全然そんなことない。フレンドリーで明るいお店だ。

またビター飲みたくなったら行こう。

そんなわけでまた絶品のビターを飲みに行こうと思っている。

■情報

最寄り駅:三軒茶屋

■おまけ
ちなみに横で飲んでいたお客さんが、ミッケラーTOKYOの方で「明日、店番やってますからぜひ来てください!」とお誘いを受けちゃったりしました。

行きました!