ソングバード・ブレッタテーブルビア
ソングバードは千葉にあるユニークなブルワリー。
ベルギー系を積極的に作ってるイメージで、今回の銘柄も最近気になっているブレットビールスタイル。
ブレッタビールはブレタノマイセス酵母を使ったビール。酸味が中心の味わいで色々な雑味が加わっているのが特徴。ベルギーのランビックを他の国や地方でも作れるようにマイルドにしたタイプ…みたいにとらえている。
なお、ラベルの34はバッチ数ですね。
シュポンッと王冠を抜くとうっすらとしたオレンジ系の香りと、ランビックに似た複雑な酸の香り。泡立ちは弱くうっすらと濁った金色のビール。もっと茶色系かと思ってた。
口に含んでみると全体的に薄め。軽快というよりは薄め。といっても水っぽいという意味ではなく、フレーバーを付けた炭酸ビネガー低アルコール飲料のような。
酸味はトゲトゲしておらず穏やかで、アメリカ系ゴーゼやランビックよりもだいぶマイルド。ビネガー系酎ハイよりもさらに弱い。穏やかなリンゴ酢やブドウ系の酢に似てるかな?甘味が無くドライだが穏やかでサッパリしてる。
そこにオレンジな香り。ホップ?コリアンダー?
そして何だかよくわからない香りがほんのり混然としてる。しいていうなら革製品や犬とか、野草みたいな香りとか。正直、よくわからないがブレタノマイセス感という大きな括りで何か風味があるな…とは感じられる。
ランビックを単純に弱めたものではなくて、しっかり別物。
テーブルビアというだけあってサワーで食事のお供にしやすいサワーエール、withブレタノマイセスのアクセントという立ち位置じゃないだろうか。雑味が無さすぎるビールは食中酒としては自己主張が強いかなと思うようなシチュエーションに特によさそう。あとパン食べる時とか。食パンじゃなくてバタールとかライ麦パンのような少しハードなやつ。
なおバッチによって結構味が変わるらしくて、だいぶ酸っぱいこともある模様。それはそれで面白そうで飲みたいまである。
ソングバード・ブレッタテーブルビア
スタイル:ブレットビール
都道府県:千葉県木更津市
醸造所:合同会社ソングバード
原料:麦芽、小麦麦芽、ホップ、香辛料
アルコール度数:4.5%