見出し画像

ヨロッコビール・カルティベーター

「ウマイ!」と思わず唸った、ベルジャンペールエール。

美味さが突き抜けすぎて、凄まじくウマイ。口に入れると秒で美味さを感じる。ア・バオア・クー戦のガンダムのように次元が違う美味しさだった。

全体的にはトロピカル&シトラスなフルーティーなペールエール。口当たりの良さとドライさを併せ持ってて心地いい。

味と風味の要素について考えながら飲んでみると、ベルギー系酵母の特徴とバランスの良さに改めて気づかされて、これ相当構成を練ったんだろうなぁ…などと勝手に想像してニヤニヤする。

画像1

味と風味の柱になってる要素の中でも、まず特徴的なのはトロピカル系と柑橘系の風味。マンゴーが中心でパイナップルやグァバとかマンゴスチンのような風味が少々。トロピカルな風味はホップと酵母の両方からの由来らしい。シトラス系はピンクグレープフルーツとレモン系。
香りは立つが優しくフルーティー。

 ここにベルギー系酵母のスパイシーなアクセントと引き締めが入ってくる。全体をピリリッと引き立てるコショウのようなショウガのような風味が面白くて、フルーツ系風味をダレさせない。

 淡色系モルトは主張は控えめながら、ミドルボディで旨味のある味わい。
ただし甘さは切られててドライ。これもまたベルギーのブロンドを少し想像させる。

 ここまでの要素だと香りは甘くて味はドライ…なのだが、炭酸が弱めでホップの苦みも軽いので、全体が穏やかにまとまって爽快な飲みやすさになってくる。

 そんなわけで改めて全体に戻ると、やや円やかでフルーティーな印象。軽めのスムージとかソフトなミックスジュースのような塩梅。
 ウマイのに後味がさっぱりで幾らでも飲めそうな気になって杯が進むるわけで。満足感がありつつもドリンカブルという悪魔的美味しさ。IPAとは違うPAがもつバランスの面白さがわからされて、面白いしウマイ。

 てなわけで、私の2021年クラフトビールランキング・トップ3銘柄の1つとなりました。

カルティベーターは畝の間を耕す中耕をする機械のことで、開拓者などの意味もあるそうです。そういえば。

ヨロッコビール・カルティベーター
スタイル:ベルジャン・ペールエール
都道府県:神奈川県 鎌倉市
醸造所:株式会社ヨロッコビール
原料:麦芽・ホップ・糖類・スパイス
アルコール度数:5.5%