シエラネバダ・ペールエール
毎度ビールのお時間です。
今回は超有名銘柄のシエラネバダペールエール。
アメリカンペールエールの始祖だとかなんとか。
使ってるホップはアメリカンスタイルの象徴ともいえる「カスケード」
柑橘系の香りが特徴と一般的に言われてるけど、シエラネバダPAはオレンジ系の香りだけではなく、少し強めの花の香り、ちょっと青っぽい芝生の香り&松脂の香りも感じられて中々に複雑。
液の色合いはゴールドより明らかに濃いカッパーかアンバーというところで、これはカラメルモルトですわ。ということは、口に含むとモルト風味がしっかりめで、カラメル特有のトーストのような風味もあって複雑!
麦うめぇ!
ホップはジューシーすぎず苦みもそこまで強すぎず、モルトとバランス良く両輪楽しめる。
全体の風味もくどすぎず重すぎず軽すぎず、苦すぎもせず。
ペールエールはIPAの軽い版ではなく、IPAこそがペールエールの延長にあるのだと言わんばかりの絶対的な美味さ。
モルトとホップの両方を楽しめる、古典的アメリカンペールエールの良さを再確認できる、そんなビール
■ここからは個人的所見の雑多話(だから間違ってるかもしれない)
最初に触れたとおり、カスケードホップは「柑橘系の香りが特徴」と一般的に言われてて私もそう思ってたのですが、色々なビールを飲んでるとどうもそうでもない。正直、色んな風味ある。
んなわけで、知己を得た醸造士の方の何人かに聞いてみたところ
「カスケードは使い方や使うタイミングで、風味がかなり違ってくる。
ホップはどれもそうだけど、特にカスケードは幅が広い」
というお答えをいただきまして、なるほどなと思った次第。
シエラネバダブルーイングが発売したペールエールが人気になり、そこからアメリカンペールエールが各地で生まれて行った…というのは、このビールが見せるホップやモルトの様々な局面が延ばされていったということでもあるのだろうと。
んでもう一つ。最近(2019年)のアメリカンPAやIPAの重点ははっきりいうとホップに置かれてる。んでモルトはホップを活かすようにシンプルに調整されてるのが多い…。色合いもライトカラー多い……多くない?
そういう中でカラメルっぽさがバッチリあるシエラネバダのPAは、モルトも好きな俺にとっては素晴らしいんやなって思う次第。