フラーズ・ロンドンポーター
「クラフトビール」の中の「黒ビール」の中でも「ポーター」は傑作が多いと個人的に思っている。
濃色の黒系ならギネスに代表されて知名度のある「スタウト」か、なじみのあるラガー系であるシュバルツ(ダークラガー)という選択しやすいところを外して、わざわざポーター作るってあたりのこだわりから来るのではないだろうかなどと思ってる次第。
まあそれは横に置いといて。本場イギリスの歴史あるポーター。
『ロンドンポーター』は、そのお手本のようなビール。たぶん。
色味は少し茶色がかった黒。ロースト感は色味に対しては軽めで、浅煎り気味のコーヒーやココア、チョコレート系の風味かな。しっかりとローストする焙煎感よりはかなり軽め。
それで舌触りと喉ごしの滑らかさが特徴の1つか。感触としてはクリーミー、シルキー。炭酸が弱めで泡が細かく出るので、これも滑らかさに関係してそう。
焙煎感とあわせるとクリームを挟んだブランシュガーのクッキーのような印象もあったり。トフィーとかバターキャンディー系とまでは私は感じないけどもキャラメルっぽさはある。
と言っても甘さ控えめであるし後にベタつかないので、コーヒー系のの余韻を残しつつもさっぱりと消えていく。メリハリの強いポーターではなく、古典的でちょっとボヤッとしてる面もあるが優しい味わいはたまらんものがある。優しい後味も好みである。
フラーズ・ロンドンポーター
スタイル:ブラウンポーター
国:イギリス
醸造所:フラーズ醸造所
原料:麦芽、ホップ
アルコール度数:5.5%