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奈良醸造 町工場的装いの地元愛されブルワリー

ビール出るとこ、イットコ。
スッキリした味わいが際立つ奈良醸造さんへの道中記
(例によって前振りが無駄に長い)

奈良醸造。
新進のブルワリーながら関西圏では既に美味しいと評判ございまして、東北に住んでた私にも噂はチラホラと聞こえてくるほど。

ブルワーさんは「あの」京都醸造さんで修業したそうでで、
「京都醸造にコンセプトが近い」、「ジッサイ=ウマイ」との話。
そりゃあ行ってみたいと思いますよね、ウフッフー。

この時点では、京都醸造にまだ行ってないんだけど、それはそれとして。
京都醸造は、また後日として!


■道中

最寄り駅は郡山(奈良)
色々と奥まった地域も多い奈良だけど、大和郡山は割と行きやすい場所。JRの駅があるし、奈良駅のちょい手前だからアクセスもわりと良い。
ということで友人のマガタさんと行くことにした。なった。

アクセス
JRの郡山駅(大和郡山)→そこからイオンモールまでバス→徒歩。
駅から2kmなので徒歩でも行けなくはない…むしろ普段なら歩いちゃう距離だが、実は気管支炎的なアレがまだ完治しておらずおとなしくバスを選択。そんな状態で飲みに行くなというのは秘密。

奈良醸造タップルームが13時オープンなので、それに合わせて駅で12時ごろ待ち合わせの予定。
……が、家を出る前に見た運行サイトでは電車遅延中とのこと
ヽ(@ ・∀・)丿ウンコー
慌てて最寄り駅に走り電車に飛び乗れば、遅れた電車の接続がスムーズで90分ほど早く郡山に到着。早い、早いよスレッガーさん。
これはゴルゴムの仕業。

時間つぶしも兼ねて小腹を満たすために、駅周辺を見渡せば良さげなうどん屋さんを発見。

店の名は「満天うどんカジバノバカヂカラ」
情報量の多さから見るに、創作系でちょっとモダンな感じと予想。
これは美味しいはずだ。直観を信じろ。考えるんじゃない、感じるんだ。

入店すると、やはり少しモダンな内装。ここで勝利を確信。
黒板メニューのおすすめにあった「とり天、ちくわ天、肉が入った特製ぶっかけ」を注文……

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油っこいものがちょっと多すぎたわ。
食べようとして思い出したが、俺、体調が完調じゃないんだった!
つい目先の欲望に引っ張られてしまう、ありがちな罠。
直観性の敗北。目先の欲望の敗北。
うどんは腰強めでモッチリしてうまかったので、具なしのぶっかけ…ないし卵天とかが最強ではないかと思われた。次にいく機会があればそちらを頼もう。

そうこうしているうちにマガタさんと合流。
奈良醸造さんはフード持ち込みOKらしいので、ドライフルーツとかナッツ系とかをコンビニで買う。

……(少女移動中)


■本編

ようやく奈良醸造タップルームの話だよ、長かったね。

目指す奈良醸造はイオンモール周辺。きれいな中小工場が立ち並ぶ一角にあった。ビールの醸造とは製造であり、インダストリー&プラント感ある(良い意味で言ってる)

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道から見える綺麗な小屋風の建物がタップルームだと思たら、その横の工場だったよ。これは騙されましたねぇ。騙されたからどうってことは一切ないですが、意表を突かれて面白い。

内装は打ちっぱなしコンクリートに、木製スタンドのテーブルがちょいちょい。広々としたカウンターに、ニコヤカなブルワーさん&スタッフさん。
殺風景な中にも木の温かみが少し入って、アタイこういうの嫌いじゃないわ。好き。

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スタッフさんに「初めての利用です~」と告げ、利用のあれこれを聞く。
最近の私の流行。知ったかぶりするより間違いないのだ。
ビールの頼み方はキャッシュオンでした。

スタッフさん「水はジャグに入れて置いてあるのでセルフでお願いします」
俺&マガタ氏「(水は別にいらないかな)」
      「(ペットボトルの水ももってるし)」
スタッフさん「仕込み水です
俺&マガタ氏「もらうわ!」
スタッフさん「仕込み水だって言うと、だいたい皆さんそういう反応…」
俺&マガタ氏「そらそうよ」

見透かされておる……。

さてそれでこの日のビールは6種類。

メニュー(6タップ)
C1、イブニング・ディライト(アメリカンペールエール)
C2、オートマティズム(度数低めのオートミールスタウト)
T1、フレミング(度数強めのセゾン)
T2、ケプラー(セゾン)
T3、ゴールデン・ハーベスト(フェストビア)
T4、ライム・ゴーゼバイ(フルーツゴーゼ)

これがレギュラーサイズ(355ml)550円、ラージ(500ml)700円とかお安くて頭おかしなるで。
しかも上の2銘柄は缶詰め!にしてもって帰れるなんて、幸せすぎへん?

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小手調べは、酸味大好きマンとして当然のごとくゴーゼ。

味わいはゴーゼと白のスパークリングワインとライムチューハイ足して
3で割ったような感じ。
特にライムの皮がはじけたような香りが特徴的。塩プラス。
酸味も塩もヨーグルト風の香りがほどほどで、甘みがなくキレが良い。

特に後味のスッキリ感が印象的。

このスッキリ感は、このあとT3フェストビア、T2セゾン、T1フレイミングと飲んでいても強く感じたところ。どれもバランスとしてはモルトが軽め(薄い)でスッキリに感じた。

この日はセゾンビールが多かったこともあって、マガタさんとセゾンビール談義してると、ブルワーさんが、いっちょかみしてきたのが面白かった。セゾン好きなんやろな。

といったところで、楽しく2時間くらい飲んで決着。
C1のイブニング・ディライトを缶に詰めて持って帰る。

■感想

総じてコクやボディは軽めで、穏やかながらキレは良い。スッキリ。
雑味のないスッキリとした飲み心地が奈良醸造の特徴か。技術は確かで味も安定してそう。スッキリって連呼してるけど、ブルワリーの傾向としてかなり強めに感じたので何度でも言う。
セゾンが多いのも特徴っぽい。

さてそれで、今後もタップルームに飲みに行きたいか…と考えるとなかなかにボーダーライン。味をけなしてるわけじゃなく、距離コストの話。
この値段でこの味なら近所にあったら毎週いくわ。近所というか移動時間30分圏内なら頻繁に利用したい。
実際、飲んでる間も近所の人っぽい人が持ち帰りを買いに頻繁に訪れてた。
地元に愛されてます。

私の問題は家からの距離コストか…。交通費が往復で2000円。
一杯が安い分を交通費と考えれば、そこは気にしなくても良いとして。
時間も片道2時間くらいなんだよなぁ。
距離コストは少し大きい。
それだけ時間をかけていくとなると、やはり色々なビール飲みたい。
もう少しドッシリしたのとか、幅があると良いんだけどなぁ……
そういう意味で全般的にスッキリな印象がややブレーキに。

スッキリして安心感があるってことは、ビアフェスとかビアバーで輝くよね。1杯目にチョイスしたり、もったりしたの飲んでしまった時のリセット銘柄として優秀そう。

というわけで、私の感想をまとめると
「タップルームに再訪はしないっぽい…けど、近くに立ち寄ったり、誰かに誘われれたら行く(行ける)」
「ビアフェスやBARで安定したい時に積極的にチョイス」

満足なのは満足で、行ってよかったんやなって。
ごちそうさまでした。

■情報
最寄り駅:JR 郡山駅
     (駅からバスに乗りイオンモール大和郡山で下車)
営業時間:土曜日・日曜日 13:00~18:00
     ※祝日は営業なし
基本価格:レギュラー(355ml)550円
     ラージ(500ml) 700円
     キャッシュオン


■追記
京都醸造、ちゃんと行きましたよ!