グースアイランド IPA
最近お気に入りの銘柄で、週に1本くらいの割合では飲んでる。
美味しいって面もあるが、近場のやまやで売ってるので値段が手ごろでいつでもあるってのが大きい。
片田舎・半都会では、やまやの扱うビールラインナップはかなり魅力的なのである。しかも缶なら劣化が少ない。以前は瓶しかなかったのでアレだったが缶なら買いだ。(と思ってたら最近、缶をみかけなくなって悲しみ)
だがしかし。誤解なきように書いておくと、東京や大阪中心部のクラフトビール購入に恵まれた環境では、グースアイランドIPAを選ばないかと言えば全然そうではない。そういう環境でも選ぶ。十二分に選んでしまう美味しさのあるIPAなんよ。
はいそれで~。このかわいいガチョウちゃんさん。アメリカンIPAではあるんだが、古典的なアメリカンIPAとはだいぶ違う。ウエストコーストスタイルとも違うし、最近のニューエイジなヘイジーやノースウエストでもない。
柑橘!パイン!ホップ!ホップホップ!プアでマウスフィールでライトゴールデンカラーで、ホワイトヘッド…とか羅列されるようなIPAでもない。
ただそれでだな。何がどう違うのかをなかなかに自分の中で咀嚼できてない。しいていうなら風味が多彩で構成が違う。
柑橘ピール系、パイン系風味、草系風味、モルトの風味がそれぞれ同程度に風味を主張していて、互いが同化し過ぎず離れすぎずのバランスになってる。さらにそれを支える裏方の風味が複雑で麦わらっぽさや胡椒(かな?)のようなスパイシーさ、濡れた土のような味わいも時々感じる気がする。この裏方さのフレーバーは的確に表現できてる自信があんまりないけど。
苦みは、そこまで強いわけじゃないし、すっごい際立たせてるわけでもなく
IPAとしてはそこそこどまり。ただ風味のわりに後引きが長い。
えぐいとまではいかないが、少し渋さを感じるホップの苦みがジワッと続く。
そういうフレーバー構成…なんだろうけど、フルーティー過ぎることなくドリンカブル過ぎることもなく。かといって重すぎることもなく、やや地味ながら味わえる風味になってる。そして、フレーバーが飽和せずに常に美味しさが再生産されてくる。地味だが美味い。
雑に飲んでも美味い気軽さがありつつ、しっかり飲ませにも来ている。
ガチョウ面白いよ、ガチョウ。
グースアイランド IPA
スタイル:アメリカンIPA
国 : アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ
醸造所:グースアイランド醸造所
原料:麦芽、ホップ
アルコール度数:5.9%
IBU:55
ホップ:カスケード、センテニアル、ピルグリム、スティリアンセレイア
モルト:ペール