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「エンデューロとクロスカントリー 創刊を振り返る その2」 - エンデューロ日記 - 016
前回書いたのは、弊誌が創刊した1998年は、GNCCのような耐久レース(日本ではJNCC)も、エンデューロと呼ぶのが普通だったばかりか、むしろ、それこそが日本では「エンデューロ」として認識されていた、というようなことを書いた。
ぼくは、そのことについて「良い、悪い」といっていたのではなく、ただ、競技の種目として区別して考えたほうが、なにかと都合が良いということを言っていた。現在では、エンデューロとクロスカントリーを区別するのは普通になっている。パチンコの玉が、いろいろな釘や飾り物にぶつかって右に左に弾かれながらも、最後には一番下の穴に落ちるのに似ている。心配しなくても、物事は落ち着くところに落ち着くものだ、と。稀にチューリップに入ってしまうことはあるけれど、結局最後の最後には、すべてが吸い込まれていくのだから。
くどいことを言うようだが、ぼくはクロスカントリーとエンデューロのどちらが優れているなどと考えたことはない。ただ、柔道と空手のように、競技種目が違っているということをいいたいだけだ。さらに言えば究極的には、どちらも大した違いはないとさえ思う。
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