忘れられない一台 HONDA ME06 XR250R
濱矢文夫
モーターサイクルジャーリスト
村上春樹の紀行文「遠い太鼓」という本の中で、旅に出たきっかけについて、朝目を覚ますと、ずっと遠くから太鼓の音が聞こえてきて、それに誘われるように長い旅に出た、というようなことが書いてあった。
私もそれと似たようなものだった。仕事に追われながら日々を過ごし、いつの間にか40歳を迎えたある日、ふと、ひとつの思いが、ジワジワとムクムクとどこから湧いてきた。
「あれ? そういえば今まで土の上をほとんど走ったことがないぞ」。
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