ワールドトロフィとは何か - エンデューロ日記 No.19
ISDEフランス2017大会からの回想だ。
クリストフ・ナンボタン、ルイ・ラリュー、ジェレミー・タル―、そしてこの2017年から本格的にエンデューロに転向したMXGPライダーのクリストフ・シャルリエ。ENDURO GPのチャンピオンクラスを揃えたフランスチームは、もとより優勝候補の筆頭ではあったが、そこにオーストラリア、また昨年史上初のワールドトロフィ獲得を果たしたUSAがからんで三つ巴の接戦になると予想していた。が、蓋を開けてみると、初日からフランスの優勢が明らかだった。もっともUSAは、初日にサド・デュバルが負傷リタイアしているわけだが、それを除いて、テストのタイムを分析しても、フランスの強さは圧倒的という印象だ。
フランスがホームゲームの利を存分に活かしたという感も否めない。荒れたトラックに強いGNCCライダーも、モトクロス出身ライダーも、特有のフラットサーフェイスのグラストラックでタイムが伸び悩んだ。MXから転向してまもないシャルリエのタイムを見ても、ノートラックでのテストでタイムが出ていないことがわかる。
地元勢に有利なグラストラックばかり。フランスは、それだけトロフィ奪還に賭けていたのだ。
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