女王の在位とワールドトロフィ - エンデューロ日記 No.43
隔月刊で発行しているBIGTANKのフィジカル(印刷)版。2022年の最終号になるNo.244を脱稿した。いくつもの記事の中に、8~9月に開催されたISDE=国際6日間エンデューロのフランス大会も含まれている。今さら感がないでもないが、印刷された本では、もはや速報的な内容はほとんど意味を成さない。まとまった記事にするのならば、いくらか時間を置いて、事実の解釈が熟成するのを待つというのもひとつの方法と考えることができる。今回は、日本人参加者のうち、2名のインタビューもあわせて掲載させていただいた。皆さんのお手元に届けられるのは、年末ぎりぎりぐらいのタイミングになる。
1913年に第一回大会が開催され、戦争などでの中止を挟んで、2022年で第96回の開催とになった。国代表チームの対抗戦で、今年は、主役のワールドトロフィチームクラスで、英国代表が1953年以来の優勝を果たしたことで話題となっている。エリザベス2世英国王が逝去されたことも今年の一大ニュースだが、ちょうど、その在位期間、やはり英国発祥のキング・ジョージ3世カップ(ワールドトロフィのこと)は、他国に預けっぱなしだったことになる。同時に、英国女子代表チームもワールドウイメンズトロフィクラスで優勝した。英国のモーターサイクルスポーツ史にとっても特別な日になったといえるだろう。
悔しかったのは、アメリカ代表チームだった。
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