彼方へ - Go Beyond - 連載 Vol.5
ティエリーは一九七九年からはじまるパリ・ダカールの創始者であり、まさにカリスマだった。一九八六年まだ八年目の大会のさなか、ヘリコプターの事故で急逝した。組織の正当な権利継承者は誰なのかという論議をするまでもなく、父ジルベールが登壇した。実質的な運営は、息子の右腕だったパトリック・ベルドアが、そしてその補佐役には広告塔として悲劇の女優スザンヌ・ファルネー、つまり故ティエリーの愛人が務めた。
著 / 山 田 徹
第一章 パリ・ダカールの時代
其の五 キンシャサの奇跡とアンゴラの奇跡
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4,865字
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