No.229 より特集「人生最後の一台に選ぶバイクは何か 三上勝久の場合」
今も胸をしめつける想い
三上勝久の場合
三上勝久
Katsuhisa Mikami
東京都出身。八重洲出版勤務を経て独立。フリーライドマガジンから名称変更した現rider編集長。Bajaデザートライディングの経験も豊富な生粋のフリーライダー。
モーターサイクルの専門家として、現行モデルにも欲しいバイクは数台あるのだが、設定のようなシチュエーションであれば希望するバイクは1台しかない。特価セール、5万9800円で手に入れた、僕にとって最初のバイクであるヤマハのポッケだ。ホンダのモンキーのように、ハンドルが折りたため、コンパクトに収納できるレジャーバイクである。ホイールは6インチ、空冷2ストロークエンジンは3PSだった。
なんでこれなのかというと、初めてのバイクだったからに他ならない。僕は、バイクに乗りたくて乗りたくて乗り始めたわけじゃなかった。中高生時代の僕の興味の対象は自転車であって、がさつな造りのバイクにはまったく興味を持っていなかったのだ。だいたいの場所は自転車でも行けるのに、人間以外のパワーを使ってどこかに行くということに、魅力を感じなかった、ということもある。
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