FACTORY BIKE BETA RR2T RACING 300 - ブラッド・フリーマンのツインスパーク - No.233より
Betaファクトリーチームの叡智の結晶は、ここ数年のENDURO GPで
無敵の強さを誇示し続ける。一見、カタログモデルと違わないファクトリー
モデルの秘密に迫る。
ステップアップ
「ずっと250で戦ってきましたが、今シーズンは念願だった300に乗ることができて最高にハッピーでした」。惜しくもオーバーオールカテゴリーであるGPクラスのタイトルは逃したものの、最後まで接戦を演じ、E3クラスではしっかりタイトルを獲得したブラッド・フリーマンの愛機を、ENDURO GP最終戦のパドックでキャッチした。
ブラッド・フリーマンにとっては、単に排気量が変わっただけではなく、これまでの若手育成チームであるBeta Boano Racingから、Betaファクトリーチームへと「昇進」したシーズンでもある。Boanoチームでは、サスペンションはオーリンスを採用してきたが、ファクトリーチームではBetaがスタンダードで採用するKYBフォークと、リアのZFショックユニットに。タイヤもこれまでのマキシスからメッツラーに変更されるなど、チームが変わればマシンのセットアップも大きく異なってくる。
ハンドルバー、サスペンション、エンジン、細かいパーツの一つ一つまで、チームマネージャーのファブリツィオ・ディニが、そのディテールを解説してくれた。
ブラッド・フリーマンはジュニア時代から一貫して2スト250に乗っていて、2019年のGPタイトルも250で獲得。2020シーズン、初めて300での挑戦だった
ここから先は
BIGTANKオンライン
BIGTANKマガジンは、年6回、偶数月に発行されるエンデューロとラリーの専門誌(印刷されたもの)です。このnoteでは、新号から主要な記…
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?