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人生の最後に選ぶ一台 - ローレンス・ハッキングの場合 No.241より

ある日、あなたの前に神様が現れてこう宣告する「あなたはこれまでにいろいろなバイクに乗ってきたが、ついに最後の一台を選ぶ時がきた。あなたが手に入れることができるのはあと一台だけ。その代わり、世界中に存在する、あるいは存在したことがあるどんなバイクでも選ぶことができる」。さあ、あなたが選ぶ人生最後の一台とは? 新しい連載はローレンス・ハッキングからスタート。次はあなたの番だ。


「人生の最後に選ぶ一台のバイク」。それが何を意味するのかということを長い時間考えていた。このテーマは日本語からの翻訳であり、編集者の本来の意図を正しく理解していない可能性もある。たぶん、いくつかの異なる意味を併せ持った出題であるに違いない。私はそう考えて書き始めた。
 私が、自分自身の人生の最後に、1台だけモーターサイクルを所有することができるとしたら…。それは、1991年のパリダカールラリーでステファン・ペテランセルが勝利に導いた、ヤマハのファクトリーマシン、YZE750T 0W5Cだ。
     

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