No.165から - カリフォルニアであちこち走る旅 - たった一人で行ったらどうなるかを実践した。前編
360度に感じる重力と無重力。大きなボウルをハイスピードで回りながら、砂丘の頂点めがけて高度を上げ、稜線を斜めに切って次のボウルに飛び込んでいく。無数に続く砂丘群をそうやって次々に乗り越えていく
デザート、砂丘、森のトレイル、それにモトクロストラック。思いっきり走って、また次の場所へ。ただ思うままに走り続けるだけの日々に感じたこと、考えたこと。ダートバイク乗りの悦楽とは何か、何がそれをもたらすのか…答えはあるのだろうか。
Photos & Text : HisashiHARUKI
「そんなに面白くないよ」。忠告は馬耳東風。憧れのグラミスへU-HAULのVANは走る!
ロサンゼルスからソルトン湖の近く、メキシコ国境に接するグラミスまでは200マイル以上、4時間ぐらいのドライブだ。何人かのライダーに聞くと、それならハイデザート(ヒスペリアやバーストゥの辺り、ネバダ州に接する砂漠地帯だそうだ)のほうがいい。グラミスは遠いし、走行料もかかるし、第一そんなに面白くないよ、などという話だ。「砂丘ならハイデザートにもある。バーストゥの近くのデュモン・デューンとかね」。一瞬、そうかな? とも思ったのだが、
しかし、結果そこに行ってどう感じるかはともかく、一度は行っておかなければ気がすまない自分というのもよく知っているのだ。ぼくは、U-HAULでレンタルした引越し用のフォードバン(基本料金1日19ドル!)を南に向けて走らせた。レンタカー屋さんが貸してくれるポータブルのGPSナビゲーションシステムはとても実用的で、道に迷うということがない。(当時まだgoogle Mapを活用していない)
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BIGTANKマガジンは、年6回、偶数月に発行されるエンデューロとラリーの専門誌(印刷されたもの)です。このnoteでは、新号から主要な記…
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