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「DOAラリー・林道の怪鳥降臨か」 - 大鶴義丹 Time to Ride - No.240より
2016年より新生されたCRF系アフリカツインは「初代」「マイナーチェンジ」「アドベンチャー」「1100」と、四台も乗り継いできた。カスタムにおいては、オフロードシート、ガード類に始まり、オフロード専用ナローホイール&エンデューロタイヤのセット、足回りもナイトロンチューンまで試した。
長距離ロードツーリングからフラット林道、ガレ場、獣道、廃道、エンデューロコースと、日本国内においては想像のつく限りの使い方をしたと自負している。
本誌を含め、バイク雑誌のコラムなどでも活躍してもらい、SNS系はフェイスブックからインスタ、YouTubeなどにも多数投稿して、多くの心暖かい応援メッセージもいただいた。
しかし出会いあれば別れもある。長年にわたりサポートしていただいた、ホンダ様に感謝の涙を流しながら2021年を以って、アフリカツインを卒業することになった。
くよくよしていても春の林道は待ってくれないので、次の「愛機」を物色していると、モーターサイクルショーでもアドベンチャーバイクは百花繚乱。選択肢は山ほどある。
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ハスクバーナを持っている縁もあり、私がまず白羽の矢を立てたのはKTMの最新1290 Super Adventure R。オフロード寄りのアドベンチャーバイクにおいては、軽量ハイパワーは当然、これ以上は考えられないというほどに、豪華かつ完璧な仕上がりだと感じていた。値段は安くはないが、逆にカスタムする必要が全くないので、結果的にはこれが一番お得だということもある。
また450ccクラスのエンデューロマシンにラリーキットをつけて、海外ラリーコスプレというのもカッコいい。かつ林道では最速であろう。その中間的な立ち位置ならば、新型ハスクバーナNorden901。物欲は止まらない。
だが公私ともにバイク業界において御世話になっている、元HRC GP500ライダーでMotoGP解説でも有名な宮城光氏から「そういう選択はギタンらしくない」と強く叱咤された。宮城光氏はアドベンチャーバイクの論評も多数メディアで精力的に行っている。曰く、レースツールや超贅沢品ではない、十代より林道遊びを続けてきた私のイメージに合うマシンを選ぶべきだと。また見る方もそれを求めているはずだと。
「怪鳥ロプロス空を飛べ」
答えが出ず悩んでいると、たまたま見たYouTube動画で、懐かしの「バビル二世オープニング」動画があった。そのフレーズが耳に残った。
スズキの新型V-STROM 1050XTの記事で、「砂漠の怪鳥が復活」という見出しを思い出した。V-STROM 1000シリーズからフレームやエンジンを引き継ぎながら大幅にアップデート。80年代にパリダカールの砂漠を駆け抜けたワークスレーサー「砂漠の怪鳥・DR-Z」イメージのスタイリング。なんとスタイリング担当は過去のDR-Z、DR-BIGにも関わっているデザイナーだという。
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