頂点の2日間競技 - ENDURO GP - No.237より
最強最速のライダーを決するチャンピオンシップ、それがFIMエンデューロ世界選手権。近年はメジャー化戦略によって多くのプロライダーを生み出すようになり、スターを志すユース世代からも豊かな才能を集めている。ENDURO GPとは何か。
History
その歴史
ENDURO GPはFIMエンデューロ世界選手権の別名で、1990年にそれまでの欧州選手権から格上げされて現在まで続くものだ。欧州選手権は、1968年に始まっており、世界選手権が開始されると同時に一時中断していたが、1993年にまた始められてこちらも現在まで続いている。
ENDURO GPという名称は、2003年に、プロモーターのABCコミュニケーションズによって提唱されたもので、エンデューロのプロ化を戦略の一環と考えられる。FIM傘下の各国内選手権の上に欧州選手権があり、さらにその上にENDURO GPがあるという構図は、モトクロス、トライアルと変わらない。
また、ISDE(FIMインターナショナルシックスデイズエンデューロ)が、国代表チームによる団体戦であり、世界選手権が個人タイトルを競うものであることから、かつては正式名称もFIMインディビデュアルツーデイズエンデューロワールドチャンピオンシップとしていたが、現在はFIMエンデューロワールドチャンピオンシップと変更されている。
Text : Hisashi Haruki
Photos : Future7Media Team
ENDURO GPのパルクフェルメは大抵市街地に置かれ、スーパーテストなども街中あるいはその近くで行われる
環境保護の観点からほとんどの国、地域で川渡りのコースは避けられ、やむおえない場合は架橋することも少なくない
アンドレア・ヴェローナはtm Racing時代の2017年にユース125クラス、そして2021年に4ストローク250でE1タイトルを獲得。今年GASGASに移籍しE1を快走中。写真はtm時代
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BIGTANKマガジンは、年6回、偶数月に発行されるエンデューロとラリーの専門誌(印刷されたもの)です。このnoteでは、新号から主要な記…
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