No.226から - 特集シックスデイズのすべて - 最下位除外制は2年で復活した
カバー写真 スタートを待つ釘村忠 / Masanori Inagaki
ダウンサイズはISDE再興の起爆剤となったが、
そこにはネガティブな副産物もあった。
Text : Hisashi Haruki
活性化したトロフィ争奪戦
長い間ISDEのワールドトフィチームは6人制で続けられてきたが、2016年からそれが4人制に変更されたのは、チーム派遣に必要な経費をはじめとした負担軽減が目的だ。6名とそれを支える関係者が、ほぼ2週間に渡って遠征、滞在する経費を大幅に削減すること。それによって、より多くの国からの参加を促すこと。そもそも競争力のあるライダーを6名もそろえること自体が多くの国にとっては難題だった。4名ならばなんとか、という国は実際多く、4人制になった2015年から、ワールドトロフィチームクラスは活性化したと言える。2017年に、日本のワールドトロフィチームが、7年ぶりに派遣されたのもその表れのひとつだし、オーストラリア、USAが強国となり、また、結果的としては不振に終わったものの、英国代表が「史上最強」とうたわれるほどのチームを組織したことも、4人制がもたらした効果と言えるだろう。
ちなみに、23歳以下のワールドジュニアトロフィチームも、2016年から同時に、それまでの4人制から3人制にダウンサイズされた。理由はワールドトフィチームのそれに準じたものだ。
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