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「日本初のワールドトロフィチームが出場したニュージ―ランド2006」連載 エンデューロ・シックスデイズ 1994~2006、ライダーの理想郷を探す旅 その10

鈴木健二が初めて参加したのもこの大会だった。日本人が初めてISDEのゴールドメダルを獲得する15年前の出来事。


文 / 春木久史

 ぼくが傍観者として見て来たISDEの記録は、これでいったん終わる。2005年に、初めてMFJ全日本選手権シリーズが開催された翌年、日本のシックスデイズ愛好家たちは、その選手権から選抜して、初めて日本のワールドトロフィチームを組織した。これは、関係者にとって、悲願と言えば大袈裟になってしまうが、長く抱いてきた夢のようなもので、それがついに実現したのだ。おそらく、最下位を争うようなチームだろうと思った。だが、それの何が悪い。初手から上手くいくなんてことは考える必要はない。まずはやってみること、そこから始まるのだ。

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