もうだめだ。そう思った時、レースは終わる。たった一人で世界GPに立ち向かったライダーを支えたものとは何か。
予選落ちして悔しくて涙を流すライダーもいれば、何があっても涙をこらえ、悔しかったら練習を積んで強くなるだけ、と自分にハッパをかけるライダーもいる。こうして、悔しさと涙と練習の分だけ彼らは強くなっていく。「僕は貧乏なライダーだった。3本しかないモトクロスパンツは全部ボロボロで、そのなかで一番ましなのを決勝ではくんだよ」。
そんな時に出会った彼女が、実は英語を話せたということを知ったのはチャンピオンになってからだった。やがて彼を支えた本当の愛を知る。
「もうダメだ。じゃなくて、まだタメだ」
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