レゴラリータ 6日間エンデューロの風景「朝もやと夕焼け」
Text : Kayoko Sato
Photo : Toshimitsu Sato
ISDEの朝は早い。
6日間も続くのだから、日を増すごとに朝が辛くなる。いっそ大雨でも大雪でも降って、今日一日キャンセルにならないかなぁ--なんて願ってみたりもする。だけどエンデューロはもともと耐える競技なんだから、辛ければ辛いほど、悪条件であればあるほどにISDEらしさが増すというもの。戦争でも勃発しない限りISDEの朝はちゃんとやってくる。
プレスの朝もライダーに負けないくらい早い。初日は最初のライダーがパークフェルメに入る前にはスターティングエリアに到着している。まだ薄暗い。外灯の明かりの下、まだピカピカのマシンがズラリ並んでいる姿は圧巻だし、何より美しいと感じるものだ。そしてライダー全員のスタートを見送ってから、今日の撮影ポイントへと車を走らせる。2日目からは地図とにらめっこして、これぞISDEというような場所を探して、時には5時くらいに起きて目的地に向う。
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